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世界が信頼を寄せる「WAB」の“運航支援”、その原動力として働く

成田空港に代表される、多種多様な航空機を受け入れる大空港。なかでも定期便やチャーター便を問わず、日本に拠点を持たないオペレーターあるいは、オンデマンドで乗り入れるプライベート機やVIP機などは、頼れる“運航支援会社”を求めている。関係機関との調整、地上支援車両(GSE)や燃料、機内食の手配、クルーのケアなど運航に不可欠なサポートで頼られる、WABの最前線を取材した。

文:村田尚之 写真:村田尚之(特記以外)
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真新しいカリッタエアのボーイング777-300ERSF、そのシップサイドで笑顔を見せるWABの峯さん(写真右)と小泉さん(左)。発着の許可申請から燃料の手配、クルー対応まで、WABは幅広く運航支援業務を手がける。

“運航支援”の最高品質を提供すること

総代理店のカリッタエアなど、世界のオペレーターから信頼

 成田や羽田はもちろん、日本の主要空港にはさまざまな航空機が数多く飛来している。定期便にとどまらず、貨物のチャーター便やプライベートジェット、さらには国家元首や外交団のVIP機など、多種多様な機体が空港に降り立つ。

 もちろん、こうした機体の運航にあたっては、受け入れ側となる日本において、関係省庁や税関などへの各種申請業務のほか、グランドハンドリング業務や機内食の手配、到着したクルーたちのケアが必要となる。つまり日本支社やそれに相当するオフィスを置かないエアラインであれば、到着から出発までの手続きや各種アレンジをサポートする“専門業者” を手配する必要があるということだ。

 東京・丸の内に本社を置く『WAB株式会社(WORLD AVIATION BUREAU)』は、こうした多岐にわたる運航支援業務を一手に引き受けるスペシャリスト集団だ。彼らは航空局や空港会社などへの『申請業務』、到着・出発の発着枠調整やオペレーションサポートといった『運航支援』、そしてクルーや旅客のエスコート、さらに地上ハンドリングといった『グランドハンドリング業務』まで、多岐にわたるサポートを“ワンストップ” で提供している。

 WABは2018年の設立以来、こうした運航支援業務を国賓などのVIP機やプライベートジェットオペレーター、貨物エアライン各社に提供してきた。とりわけアメリカの大手貨物エアラインであるカリッタエアおよびナショナルエアラインズとの関係は強固で、両社の『日本総代理店(Sole Agent)』を務めている。

 設立から数年とは思えぬ実績だが、これには代表である犬塚耕一氏が約30年にわたり航空業界で培ってきた豊富な知見、信頼と実績によるところが少なくない。

大型貨物機によるチャーター便への対応もWABが得意とするところ。ボーイング747フレイターを運航するマグマ・アビエーションなど、世界各地のオペレーターも絶大な信頼を寄せる。
到着した機体のシップサイドで待機するWABのワゴン車。クルーのサポートやスタッフの移動用車両を見ても、汚れひとつ見当たらない。これも企業姿勢の表れと言えるだろう。
WAB代表取締役の犬塚耕一氏。自身も、ガルフストリームのコントロールホイールを握ったパイロットとしての経験を有する。パイロット時代はもちろん、その後の商社や運航支援会社などで得た豊富な経験が、WABの理念にも活かされている。
“運航支援業務”というプロフェッショナル領域へ

「パイロットへの憧れから、アメリカに航空留学して操縦ライセンスを取得。現地では遊覧飛行のパイロットとして飛んでいたので、当時から頻繁に目にしていたプライベートジェットに強い興味を持ちました。帰国後は幸運に恵まれ、国内企業でのガルフストリーム機のパイロット経験を経て、同社機を扱う丸紅エアロスペースへと移り、そのセールス活動や顧客へのサポートの一環でパイロットとしても乗務していました。こうした環境ではVIPと接する機会も多く、ガルフストリーム機のオーナーである上場企業の経営者との出会いがきっかけとなり、自ら事業を始めたいという思いを強くしたのです」

 そうした経験から、航空関連のマネジメントを手がけるビジネスへの関心を深めたことが、犬塚氏にとってWAB設立への大きな原動力となった。その後、ある運航支援会社の社長を経験したのちに独立を果たした犬塚氏だが、ここで大いに発揮されたのが、培ってきた信頼と実績だった。顧客に対してスピーディに対応する、国内外の関係機関やグランドハンドリング作業を行なう会社に対しては法令や規程をしっかりと遵守する。こうした業界内での評判が高まり、それまで関係のあった各国のオペレーターからは“彼が独立したのなら” と、犬塚氏を頼ってビジネスジェットや航空貨物などを中心に、さまざまなフライトの運航支援やオペレーションに関する相談が多数寄せられるようになっていく。また海外からの飛来機だけでなく、海上保安庁のガルフストリームⅤが国外任務に就く際の国際飛行支援もこれまで度々行なってきた。

「航空燃料やグランドハンドリング、ケータリング、クルーの送迎および宿泊先の手配など、貨物エアラインであってもビジネスジェットであっても、私たちの仕事の基本は変わりません。これらすべてのフライトに対して、“かゆいところに手が届く迅速な対応力” がWABの強みだと思っています」

 そのように語る犬塚氏だが、現在のWABはまだ発展途上であり、完成形ではないと続ける。これまで少数精鋭体制で臨んできたが、採用の強化を図り、航空業界に興味を持つ方に“WABってどんな会社だろう” と興味を持ってもらえるような存在を目指しているとのことだ。運航支援のリーディングカンパニーであるWABの業務、その最前線である成田空港での現場に密着した。

コクピットでのブリーフィングでは、フライトプランや貨物の搭載プラン、燃料搭載量の確認といった情報をクルーと共有する。一定以上の語学力と日々の努力が欠かせない職場だ。
日本における総代理店として業務を請け負うカリッタエア機では、カーゴ室に搭載されるULDのポジション確認や固定状態のチェックといった監督業務も行なう。
旅客機としては目にする機会が減ったボーイング747だが、貨物機の世界では現在も第一線で活躍中。その美しく、堂々とした姿を間近に見ることができるのも運航支援業務の最前線に立つ醍醐味だ。
成田に到着したカーゴジェットのパイロットと撮影に応じるWAB代表の犬塚氏(写真右)。WABのスタッフと顔なじみのクルーも少なくないと言い、機側ではこのようなシーンも数多く見られた。
カリッタエアとともに、日本総代理店を務めるナショナルエアラインズ。成田空港にもボーイング747によるチャーター便がしばしば飛来しており、その運航をWABが支えている。
Photo:Airline

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対応力が威力を発揮する成田空港で見た“WABのシゴト”

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