特集/本誌より

エールフランス “ラ・プルミエール” に息づく、空の旅のエレガンス

原宿で開催された、エールフランスの世界観を体現するポップアップイベント「AIR FRANCE, ELEGANCE IS A JOURNEY」。なんと言っても目玉は3月から羽田線に本格投入された最上級クラス「ラ・プルミエール」で、1席あたりの前後長が777-300ERの客室窓5つ分に相当する広大な客席空間と、さらに就航50周年を迎えた伝説・コンコルド関連の展示、客室乗務員がまとってきた美しい歴代ユニフォームなど、エールフランスの魅力を存分に堪能できる圧巻の展示であった。

文:村田尚之 写真:村田尚之
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壁や扉ではなくカーテンで仕切る、このうえなく美しく贅沢な空間

 エールフランスは3月19日と20日、東京・原宿のイベントスペース「ヨドバシJ6」で「AIR FRANCE, ELEGANCE IS A JOURNEY」展を開催した。これは羽田=パリ線におけるファーストクラス「ラ・プルミエール」新仕様導入を記念したイベントで、このシートのモックアップが展示されたほか、貴重なヘリテージコレクションも公開された。

 新たな「ラ・プルミエール」は、ボーイング777-300ERに1-2-1配置で4席が設定されており、スペースは1席あたり3.5平方メートル、前後長で言えば“窓5つ分”という広さを誇る。シートは進行方向に設置されたアームチェアと向かい合うシェーズロング(長椅子)の組み合わせで、後者をフルフラットにすることで全長2mのベッドになる。

 近年、ファーストクラスやビジネスクラスではウォールで各席を仕切る個室型が主流となりつつあるが、ラ・プルミエールでは天井から床までをカバーする厚手のカーテンとすることで、開放感と各居室のプライバシーを両立している。

原宿駅前に現れた、エールフランスの世界を体現した空間。
2026年3月から毎日羽田線にも投入されている最上級クラスの新ラ・プルミエール。予約は多くの日が埋まっているそうだ。
ベッドになるシェーズロング。随所に採り入れた赤の差し色が、美しく空間を彩る。

 また、シートまわりにはフルグレインレザー、ソフトウール、ツイード生地など、厳選された素材を使用。パールグレーとホワイトの2色を基調としつつ、差し色としてレッドのブランケットを用いるなど、フランスらしい洗練されたコーディネートはさすがのひと言に尽きる。

 さらに、シェーズロングのサイドにはスーツケースなど機内手荷物2つを収められるスライド式収納、下部にはシューズボックス、コンパートメント横にはロングコートにも対応したクロークを用意するなど、実用性の高さも一級品である。

スーツケースを収めるスライド式収納。こうした実用的設備も、それとは意識させない美しいデザインで仕上げた。
シェーズロング下のシューズボックスもご覧の通り、赤く美しいしつらえで。

 装備面も充実しており、32インチの4Kスクリーンが客室前後2台、シートやエンターテイメント、照明などのコントロール機能を備えたタブレット、220V電源コンセントとUSB-A/Cポート、モバイルデバイスのワイヤレス充電器を備える。

 機内エンターテイメント用にはDENON製ノイズキャンセリング・ヘッドホンも用意されているが、お気に入りのBluetooth対応ヘッドホンを持参すればペアリングも可能となっている。また、フランスのファッションブランドであるジャックムス(JACQUEMUS)の機内用ラウンジウェア、シスレー(SISLEY)の美容トリートメントなどのスキンケア用品を収めたアメニティキットも用意される。

 エールフランスは現在、パリ=羽田、パリ=関西便を合わせて週21便を運航しており、日本を“戦略的なマーケット”として位置付けている。同仕様の777-300ERは2025年3月より運航を開始しており、今年3月からは羽田線に毎日投入されている。

無機質になりがちなシルバーのマテリアルも、温かみある色あいでデザインすることで温かみと高級感を演出。
タブレットは座席ポジションや照明などのコントロール機能を備える。日本語を含む12か国語に対応。
JACQUEMUSの機内用ラウンジウェア、SISLEYのスキンケア用品を収めたアメニティキットなども展示。
アメニティキットの赤いケースをスライドすると、中には美容トリートメントなどが。

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コンコルドの座席など、貴重なヘリテージコレクション