特集/本誌より

エールフランス “ラ・プルミエール” に息づく、空の旅のエレガンス

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日本だけの特別なイベント、通じ合うエレガンスと感性

来日したコンコルドのシート2脚。1994年から搭載されたプロダクトで、ブランケット、クッションとあわせて、インテリアデザイナーのアンドレ・プットマンが手がけた。
当時のエールフランス・コンコルドは、このようなキャビンであった。展示されたシートが現代のものよりも小ぶりである理由は、この写真を見れば納得だろう。
Photo:Konan Ase

 さて、この「AIR FRANCE, ELEGANCE IS A JOURNEY」展だが、日本限定の特別イベントとして企画され、準備期間には約1年を要したという。広い会場内には「ラ・プルミエール」のモックアップに加えて、新シートの象徴の1つである5つの窓にちなんで、5つのテーマに分かれた展示スペースが設けられていた。

 制服の展示コーナーではクリスチャン・ディオールや、クリスチャン・ラクロワといった世界的メゾンが手がけた歴代ユニフォームを、テーブルウェアのコーナーでは1930年代のものやコンコルド用の食器などが美しくディスプレイされた。

 超音速旅客機コンコルドについては、就航から今年50年を迎えたことでこの専用のコーナーが用意されることとなり、建築家でありインテリアデザイナーとしても知られる故アンドレ・プットマン(1925-2013)が手がけた実機シートやブランケット、クッションなどが展示された。

会場では実際の客室乗務員たちが展示を彩った。こちらは歴代ユニフォームのエリアだ。
「エスプリ・クチュール(Esprit COUTURE)」と題した歴代ユニフォームの展示。写真左から、①コンコルド用(1976/ジャン・パトゥ)、②冬服ユニフォーム(1968/クリストバル・バレンシアガ)、③現行のもの(2005/クリスチャン・ラクロワ)、④夏服ユニフォーム(1962/クリスチャン・ディオール)、⑤バーテンダー・ユニフォーム(1933)。
現役時代のコンコルド。仏英共同開発の超音速旅客機として1976年1月21日、パリ=リオデジャネイロ線で営業運航を開始した。
Photo:Konan Ase
コンコルドのレジェンドを伝える展示エリアにはシートのほか、当時の機内食メニューなども。
こちらの展示は1976年の就航時から2003年に退役するまで、各時代ごとに使用された機内提供品のステーショナリーなど。
1950年代にファーストクラスの乗客に配られていたヴァリゼット(小型スーツケース)など、当時の贅沢な旅を思わせる貴重な品も。左下のものは東京線で使用されていた。
テーブルウェアの展示も多彩かつ鮮やかで、写真は1933年から使用されたクリストフルによる金縁の食器。ヒッポカンポスのロゴマークも金色に輝く。
こちらは1966年からファーストクラスで使用された、画家ジャン・ピカール=ル・ドゥのデザインによる食器。青のアクセントが美しい。

 また、今回のイベントにあたって、会期前夜の3月18日に開催されたレセプションには同社のアンヌ・リガィユCEO、カスタマー・エクスペリエンス担当のファビアン・ペルース副社長も出席した。

 挨拶に立ったリガィユCEOは、「エールフランスは1952年から東京へ、1970年から大阪へと途切れることなく運航を続けており、日仏友好の懸け橋となってきました。昨年からは運航本数も増加しており、これは日本市場に継続して注力していることの証」と述べた。また、フランスと日本はデザインやエレガンスに対する感性に通じるものがあると続け、ラ・プルミエールにとっても東京は歴史的な就航先であると語った。

 新シートについては、「2つの椅子を設けた空間はラ・プルミエールの特徴。ひとつの座席では食事や仕事、もうひとつの長椅子ではリラックスや睡眠と、シーンに合った使い方ができるのがポイントです。また、収納スペースや天井の高さにもこだわり、本当に開放感のあるキャビンになっていると思います」とも述べる。日本のカスタマーは細部へのこだわりがあり、サービスに対しても高い品質を求めているが、そうしたニーズにも応えられるだろうと自信を見せた。

エールフランス航空 アンヌ・リガィユCEO
「日本はとても重要な就航地です。新たなラ・プルミエールの搭載をはじめ、より洗練された旅行体験の提供とサービス拡充を進めます。2026年内には全機に高速でのインターネット接続可能なWi-Fiを搭載しますが、ラ・プルミエールでは先行して導入しています。快適で開放的なラ・プルミエールを、ぜひ体験して頂きたいですね」
エールフランス航空 ファビアン・ペルース 上級副社長(カスタマー・エクスペリエンス)
「ラ・プルミエールでは機内だけでなく、専用チェックインからプライベートラウンジ、地上サービスから空の旅まで、エールフランスが誇る最高のホスピタリティでおもてなしする、特別な旅行体験を提供します」
2人の客室乗務員を挟んで、関係者たちが記念撮影。右から2人目はエールフランス航空/KLMオランダ航空 日本・韓国・ニューカレドニア支社長ボリス・ダルソー氏、中央の調理服姿は特別メニューを手がけるオリヴィエ・シェニョン氏。
3月に提供されていた羽田発のファーストクラス機内食。ミシュラン三つ星シェフとして知られる、銀座「L’OSIER(ロオジエ)」のオリヴィエ・シェニョン氏が監修した特別メニューだ。

 2日間にわたるイベントは事前予約制であったが、前日には申し込み定員に達するという盛況のなか幕を閉じた。訪れた人にとっては、空の旅への憧れとエールフランスの魅力を改めて感じさせてくれるイベントであったに違いない。

JR山手線が走る会場線路側も、しっかりエールフランスのデザイン。
3月18日に開催されたレセプション。著名人のゲストも招かれていた。