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知って得するJAL国内線普通席のサービス解説

週末ですね。
特に連休ではありませんが・・・飛行機に乗って旅行に行かれる方に向けて、
知っておくとより快適に、機内での時間を充実させることができるかもしれない
テクニックをご紹介できればと思います。
今回は、JAL国内線普通席のサービス解説です。

文:『航空旅行』編集部
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国際線機材並みのA350と787のシート

 JAL国内線普通席のシートは、エアバスA350-900&ボーイング787-8と、それ以外で大きく2種類に分けることができます。
 A350と787は、主に羽田発着の幹線、札幌(新千歳)、大阪(伊丹)、福岡、沖縄(那覇)線に投入される機材ですが、全席に10インチの個人用モニターを設置し、ヘッドレスト、充電に使えるUSBポート/電源コンセント、カップホルダー、小分けされたシートポケット、ジャケットフックも装備しています。もはやこれは国際線のエコノミークラスと比べても遜色ないレベルです。
 それ以外の機種は、JALが2014年から導入を開始した「JAL SKY NEXT」と呼ばれるシートか、もしくはそれに準じる仕様の本革シートを装備しています。ボーイング767と737に装備されているのは純正の「JAL SKY NEXT」のシートで、背もたれをスリム化したことにより、足元のスペースにゆとりを持たせているのが特徴です。最近ではUSBポートを座席下に追加装備している機体もありますので、搭乗されたらぜひ足元をチェックしてみてください。
 グループ会社のジェイ・エアが運航するエンブラエル170/190、日本エアコミューターのATR42/72、北海道エアシステムのATR42、琉球エアーコミューターのボンバルディアDHC-8-Q400カーゴコンビのシートは、それぞれで微妙に形状などに違いがみられるのですが、基本的には「JAL SKY NEXT」と同様の快適性が得られる仕様になっています。むしろ2017年から導入が始まったATRシリーズでは、イタリアのデザイナー「ジウジアーロ」が設計した客室デザイン「ARMONIAデザイン」を採用するなど、大型機にも勝るとも劣らない快適空間を実現しています。

A350900_economy
エアバスA350-900の普通席には、10インチの個人用モニター、充電に使えるコンセントとUSBポート、使いやすい収納などが装備されています。ボーイング787-8のシートも同じ仕様です。
Photo:Akira Fukazawa
SKYNEXT
ボーイング767と737には、背もたれを薄くし、足元のスペースを広くした「JAL SKY NEXT」と呼ばれるシートが装備されています。
USB
ボーイング767と737では、スマホなどの充電に使えるUSB電源の追加装備を進めています。Type-AとType-Cの双方が用意されているのも嬉しい配慮です。
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琉球エアーコミューターが運航するボンバルディアDHC-8-Q400カーゴコンビには、「JAL SKY NEXT」に準じた仕様のシートが装備されています。他のグループ会社の機材も同様です。
Photo:Motoyoshi Ohmura

無料のドリンクは国内線最多の9種類

 JALの国内線では、フライトタイムが短い一部の短距離路線を除き、無料のドリンクサービスを行っています。用意されているメニューは、コーヒー、JALオリジナルドリンクの「スカイタイム ももとぶどう」、コンソメスープ、ミニッツメイドアップル100%、コカ・コーラ、冷緑茶「綾鷹」、ナチュラルミネラルウォーター「い・ろ・は・す天然水」、温かい緑茶(一部路線限定)の8種類です。
 おすすめはコーヒーで、日本が誇るコーヒーの匠である川島良彰氏が厳選したレインフォレスト・アライアンス認証農園のアラビカ豆100%のコーヒーが提供されます。5月1日からはアイスコーヒーの提供も始まったので、9種類から選べることになりました。この選択数は国内線では最多です。

coffee
JALは「JAL CAFÉ LINES」と題し、コーヒーに力を入れています。5月1日からは夏季限定のアイスコーヒーの提供も始まりました。

機内Wi-Fiは無料、個人用モニターでは映画も上映

 JALは国内線において、いち早く機内Wi-Fiの無料提供をはじめたエアラインですが、機内エンターテインメントは全席に個人用モニターのあるA350と787と、国内線に投入されることもある国際線仕様の737-800を除き、自身のスマートフォンやタブレットで楽しむスタイルが主流になっています。地上波で人気のバラエティ番組など幅広いコンテンツを揃えているので、何かしら興味のある一本を見つけることができると思います。そもそも機内Wi-Fiがあるので、SNSなどで空の時間を過ごす、といったことも可能です。ただしジェイ・エアが運航するエンブラエル170は機内Wi-Fiはあるもののネット通信はできず、機内エンターテイメントのみの提供になるほか、日本エアコミューターと北海道エアシステムのATR、琉球エアーコミューターのDHC-8は機内Wi-Fiを装備していません。これらのエアラインが就航しているのは地域間の短距離路線が多いのであまり問題ないと思いますが、利用時は注意が必要です。
 個人用モニターのあるA350や787では、上記のプログラムに加えて映画も用意されています。5月時点だと話題の新作から不朽の名作まで28本もラインナップされていました。また、こちらはA350限定になるものの、離陸から着陸の瞬間までリアルタイムで外の景色を楽しめる機外カメラも人気です。幹線限定にはなるのですが、もし選べるのなら、A350や787で運航される便への搭乗をおすすめします。JAL国内線の実力を思う存分体験できること請け合いです。

IFE in smartphone
機内エンターテインメントは個人用モニターのない機材(一部を除く)でも、自身のスマホやタブレット端末を無料の機内Wi-Fiに接続することで楽しめます。地上波で人気のバラエティ番組などがラインナップされています。
camera
エアバスA350-900にはリアルタイムで外の景色が楽しめる機外カメラもあります。フロントビューとウイングビューの2つのカメラから選べるのですが、通常では見ることができないアングルだけに、思わずずっと見てしまう人気コンテンツです。
Photo:Akira Fukazawa
週末ですね。 特に連休ではありませんが・・・飛行機に乗って旅行に行かれる方に向けて、 知っておくとより快適に、機内での時間を充実させることができるかもしれない テクニックをご紹介できればと思います。 今回は、JAL国内線普通席のサービス解説です。

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