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新機材ボーイング737-8にファーストクラス装備。JALが国内線向け新シート発表
JALは、3月23日に都内で記者会見を開催。2027年導入予定のボーイング737-8の国内線新シートを発表した。小型機としてはJAL国内線初のファーストクラスを導入。シートは、機内での手持ちデバイスへの充電や給電を目的とした設備なども充実している。併せてエコノミークラスのシートも発表された。
JALは、3月23日に都内で記者会見を開き、2026年度受領、そして2027年に運航開始を予定している、ボーイング737-8の国内線新シートを発表した。
新機材は、現在国内線を中心に就航中の小型機ボーイング737-800の更新機材として合計38機導入することが決定している。今回お披露目されたのは、ファーストクラスならびにエコノミークラスの2クラス。
JALの国内線ファーストクラスは現在、エアバスA350-900/ボーイング787-8で運航される主要10路線の一部の便に設定されているが、小型機としてはJAL初導入となる。シートピッチや座席数などの詳細は決定次第追って発表される。なお、適切な座席配置は市場・顧客需要もあるとし、クラスJの設置は「検討中」としている。
高級感は保持したまま、より幅広い層に愛されるファーストクラスへ
JAL国内線の小型機として初のファーストクラスシートは、Safran Seats Z600をベースにJAL仕様にカスタマイズしたもの。ファーストインプレッションとして、ボルドーカラーが印象的だ。商品・サービス開発部 商品・サービス企画グループの小林暁雄氏は、「小型機ということで、より広く感じるカラーであること。そして赤を強調することで、視覚的にJALだと一目で分かる色味となっています」と話す。
3月2日発表の新ブランドスローガン「Soaring Together」にも合わせ、「幅広い層にファーストクラスを体験して欲しい」という思いも込めたという。地方路線利用時の“JALファーストクラス体験”の機会創出も視野に入れ、「ファーストクラスデビューや晴れの日などご褒美的な使い方も積極的にしてほしい」と話してくれた。
ハイエンドに捉えすぎず、ある意味“ご褒美シート”的な使い方も推奨しつつ、同クラスならではの“高級感を保持したまま”のシートデザインであることも注目したい。デザインはA350などと同様にtangerineが手がけており、“日本の伝統や文化”とともに“日本の翼”であるJALのポリシーをしっかり表現することも意識。シート自体のクロス模様やデバイダーの直線的な模様で、その思いを表している。
また、同氏は「個人のプライバシーを非常に意識しています」と、従来シートとの共通項も語ってくれた。可動式のディバイダーならびにクレードル機構、さらにヘッドレストまわりのウィングを大きく、かつしっかり立てられるようにすることで、プライバシーを確保したという。「できる限り大きくしてほしい」とメーカーにリクエストもしたという。
さらに、新シートでは、高速Wi-Fiの新たな導入に合わせ、昨今の機内でのモバイルバッテリー問題に対するアンサーも。カクテルテーブルの下には、USB Type-C/Aの充電ポートを搭載。また、アームレスト下にはワイヤレス充電(Qi)も備えている。「お客さまの移動の時間から、なるべくストレスをなくしたいと考え、どのようなシーンでも給電・充電ができるようにしています」と解説。
また、利用者のデバイスでの視聴時に使えるホルダーもカクテルテーブルに内蔵、さらに通常のテーブル部分にもタブレットなども置けるギミックを配している。
なお、高速インターネットに関しては、低軌道衛星(LEO)を用いたSES(Intelsatを買収)のサービスを導入予定。地上と変わらぬクオリティでのネット環境構築を実現できるとした。
圧迫感なく、レカロ製シートを採用した普通席
一方、エコノミークラスの座席は、レカロ・エアクラフト・シーティングのR2をベースにJAL仕様にカスタマイズ。機内での手持ちデバイスの活用を主眼に、こちらもUSB Type-C/Aの充電ポートを各座席に配置。また、端末ホルダーも備える。
座席自体の軽量化に加え、新シートでは「座席自体がかなり薄くなっており、後ろのお客さまに与える圧迫感が軽減。実際のシートピッチ以上に足元も広く感じていただけます」(小林氏)とも。実際に足元に余裕があり、足の長い利用者も窮屈さは感じなさそうだった。
なお、国内線の小型機の新仕様機材は2014年の「JAL SKY NEXT」以来。航空機の寿命が約20年とされる中、「新たな仕様をお披露目できたことを、我々も嬉しく感じる」とインタビューを締めてくれた。
アプリで旅に寄り添うのがJAL流。機内Wi-Fiもワンタッチで接続可能に!
発表会では、4月1日より順次リニューアルとなる国内線サービスに関しても紹介。15日17時にローンチとなる「新JALアプリ」の機能に関し、顧客チャネル企画部 アプリ・顧客通知グループ 中村晴美氏が説明した。
新アプリは、“誰もが理解できるシンプルさ”を追求。また、“旅をとなりで支えるアプリ”としてアップデートを遂げている。具体的には、機内Wi-Fiへの接続がボタンひとつで完了。さらに旅のヒントを表示する機能も搭載。もちろん最新のフライト情報に関する細やかな通知も行なう。ほかにも使い勝手の部分では、二次元コード表示の際のライト調整なども手動に戻したという。
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