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塗装も機内もすっきりした、元「oneworld」のトリプルセブン。羽田で退役整備が進むJAL 777-300ERの姿に密着!
羽田空港のJAL格納庫で退役整備が進む、ボーイング777-300ER・登録記号JA732J。昨年11月の定期便ラストフライトから2か月余りが経過し、離日に向けた準備が進められている。
象徴的だった「oneworld」特別塗装はすでに姿を消し、機体はオールホワイトに。ランディングギアやエンジンの交換、客室装備品の撤去などを経て、3月初旬のフェリーアウトに備える同機のいまを取材した。
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最終段階に入った退役整備、oneworld特別塗装はオールホワイトに
2025年11月20日のシドニー発羽田行きJL52便をもってラストフライトを終え、売却に向けた退役整備が行なわれているボーイング777-300ER(登録記号JA732J)。2月2日に羽田空港のJALメインテナンスセンター2(M2格納庫)内で、その最新の姿を取材する機会が設けられた。
すでにラストフライトから2か月以上が経過し、退役整備も終盤に差しかかっている。同社が加盟するワンワールド アライアンスの特別塗装機としてもおなじみの存在であったJA732Jだが、塗装は退役整備が始まって早々に現在の真っ白なカラーリングへと変更されており、特別塗装機としての面影はほとんど残っていない。機体後方にのみ「JA732J」の文字が残されているが、売却に関する諸手続きが完了次第、新たな登録記号へと変更される見込みだ。
同社にとって4機目の777-300ERの退役機となるJA732Jには、これまでにランディングギアとエンジンの交換、機内装備品の一部撤去などが実施された。特にランディングギアの交換はジャッキアップを必要とする大掛かりな作業であった。2月2日時点で、退役整備は全体の約90%が完了しているとのこと。1週間ほど前までジャッキアップされていた機体も、ランディングギアの装着を終えていた。
座席や各種装備品の撤去が進む、JA732Jのキャビン
客室内に入ると、ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスでは、座席の基盤となる部分は残されているものの、IFEやリクライニングなどの操作系部品が取り外されている様子が印象的であった。一方、エコノミークラスでは一部を除き、ほぼすべての座席が撤去された状態となっていた。これらは売却先のリクエストに応じて調整される部分であり、機体ごとに状況は異なるという。
今回の退役整備を担当している羽田航空機整備センター 機体点検整備部 機体運航整備室 マネージャーの和田雅洋さんは、1990年に当時の日本エアシステム(JAS)へ入社。777の資格を取得したのは2004年で、777-300ERの導入当初から現在に至るまで、長年にわたって同機種の安全運航を支えてきた。それだけに、今回の退役整備には感慨深さと寂しさを感じるという。「フラッグシップとして世界中を飛び回ったことはもちろん、国際線需要が大きく落ち込んだコロナ禍における特殊な運航形態など、多くの経験を共にしてきた機体で、特に思い入れが深い」と語ってくれた。
JALフラッグシップとしての活躍を終え、新世代へとバトンを渡す777-300ER初号機
JA732Jは、JALが2004年7月2日に777-300ERの2号機として受領した機体である。また、同機は777-300ERの製造初号機(MSN32430、LN423)でもあり、JALにデリバリーされる前はボーイングのテストベッド機として各種試験に使用された経歴を持つ、ボーイング777の歴史の中でも象徴的な存在と言えるだろう。
これまでのJALでの飛行時間は8万9,860時間39分、総飛行サイクルは1万1,358回を記録している。約21年という、旅客機としてはやや早い退役となったが、それだけ同社の最新フラッグシップであるエアバスA350-1000に大きな期待を寄せている証とも言えそうだ。
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