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大韓航空、41年ぶりにロゴを刷新。新塗装のボーイング787-10のほか、リニューアルする機内食やアメニティをお披露目
2024年12月にアシアナ航空の子会社化を完了した大韓航空が、次なるステージに進むにあたり、41年ぶりにロゴを変更。新たな機体デザインともに、リニューアルする各種サービスも発表した。

「KOREAN」のビルボードタイトルを掲げる新塗装。初便は成田へ!
大韓航空は3月11日、韓国・ソウルの本社にて、新たなCI(コーポレート・アイデンティティ)を発表した。
2024年12月にアシアナ航空の株式の過半数を取得し、同社を子会社化した大韓航空。そこから約2年をかけて両ブランドを大韓航空ブランドに統合していくにあたり、ロゴや機体デザインなどを刷新した。同社がロゴを変更するのは、1984年以来41年ぶりのこととなる。
新たなロゴは、これまでの大韓航空の太極マークにデザイン的要素を加え、洗練されたイメージを具現化。主要企業の間で近年トレンドとなっている、モダンでミニマルなデザインとしながらも、同社の伝統的なイメージを継承した。太極マークはダイナミックなエネルギーと美しさを表し、また「KOREAN AIR」の文字は、筆でかかれたような柔らかなカーブや文字の繊細な間隔により、韓国の優雅さを現代的に表現したという。ロゴの色は、韓国を代表する航空会社としてのプレミアム感を表すダークブルー、「Korean Air Dark Blue」を使用している。

ロゴの変更に合わせて、機体デザインも刷新。ベースカラーはこれまでと同様の水色ながら、よりモダンなメタリック系に変更している。これまで直線だった水色部分と白い胴体下部の境界は曲線となり、間にあったシルバーのラインは廃止された。尾翼の太極マークも、新ロゴと同じデザインにリニューアルしている。新塗装化の第1号となったのは、2024年に導入したボーイング787-10の初号機、登録記号HL8515で、3月12日から新たなカラーリングで路線投入を開始。初便はソウル(仁川)=成田線のKE703/704便の往復となる。
新CIの発表にあたり、大韓航空を傘下に持つ韓進グループのチョ·ウォンテ会長は「これからアシアナ航空との統合を迎える当社は、心と心、世界と世界を結ぶという輸送価値を高めていく次のステップに進んでいきます。韓国を代表する航空会社として大きな責任を感じ、これまで蓄積してきた両社の経験を1つに融合させることで、より良い新しい航空会社に生まれ変わると思います」とコメントした。

機内食やアメニティなど、機内サービスも同時にリニューアル
また同時に、機内サービスもリニューアルすると発表した。機内食はソウルにあるレストラン「Cesta」のオーナーシェフ、キム·セギョン氏が監修した
新メニューを導入し、韓国独自の材料や料理法を活かしたメニューを多数ラインナップ。さらに、豆腐のパッタイ、辛いナス炒め、ロゼパスタなど韓国料理以外のメニューも揃える。
その機内食を盛り付ける食器もリニューアル。ファーストクラスではフランスの「ベルナルド(Bernardaud)」のチャイナウェア、「クリストフル(Christofle)」のカトラリー、ドイツの「リーデル(Riedel)」のワイングラスなどを、プレステージクラスでは「アルマーニ・カサ(Armani Casa)の食器とワイングラスなどで料理やドリンクを提供する。


さらに、ファーストクラスとプレステージクラスでは寝具にイタリアの「フレッテ(Frette)」製品を導入するほか、アメニティキットもイギリスの「グラフ(Graff)」のものを採用。アメニティのポーチはネイビー、グリーン、ブラックの3種類のカラーを8か月ごとに変更する。
これらの新たな機内サービスは、3月12日からニューヨーク、パリ、ロンドンなどの長距離主要10路線でサービスを開始。6月からはすべての長距離路線で、9月からは中短距離路線を含む全路線で提供される。

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