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ジャンボジェットから始まった航空コンテナ、767には専用仕様も ~ 連載【月刊エアライン副読本】

文:阿施光南 写真:阿施光南
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【連載】ヒコーキがもっと面白くなる! 月刊エアライン副読本
「空のエンターテインメント・メディア」として航空ファンの皆さまの好奇心と探究心にお応えすべく、航空の最前線、最先端技術などを伝えている月刊エアライン。そんな弊誌でテクニカルな記事や現場のレポートを中心に執筆に携わる阿施光南氏が、専門用語やテクノロジーをやさしく紹介するオリジナルコラムです。

 大きな空港に行くと、さまざまな航空用コンテナを見ることができる。

 航空用コンテナには国際規格があり、とりわけよく見るのは下の片側が欠けたような形のコンテナだ。いかにも使いにくそうだが、飛行機の床下貨物室に収めるには、こういう形が都合がよい。反対向きに2つ並べてみれば、なるほど床下貨物室の形になる。

 そして、「あれはLD-3だ」と知ったかぶりをしても、たいていは間違いない。ボーイング747から始まったワイドボディ旅客機は、いずれもこのLD-3を2列に並べて搭載できるように作られた。いわばLD-3は、ワイドボディ旅客機用の「標準コンテナ」なのである。

ワイドボディ旅客機の標準コンテナともいえるLD-3。
ワイドボディ旅客機の標準コンテナともいえるLD-3。いかにも使いにくそうな形だが、2個を並べると床下貨物室にぴったり収まる。言いかえると、ワイドボディ旅客機はLD-3を2列に搭載できるように胴体の寸法を決めている。

 ところが運が悪いと、物知りの人から「あれはLD-3ではありませんよ」と突っ込まれる。形はLD-3とそっくりでも、少し小さいコンテナがあるのだ。

 これはセミワイドボディ旅客機用に作られたLD-2コンテナで、現在セミワイドボディ旅客機はボーイング767しかないから、事実上は767専用のコンテナと言ってもいい。

おなじみのLD-3コンテナのようだが、よく見るとサイズが小さいものも含まれている。
おなじみのLD-3コンテナのようだが、よく見るとサイズが小さいものも含まれている。これはセミワイドボディ旅客機、具体的には767のために作られたLD-2だ。

 250席級の767は、ナローボディにすると胴体が長くなりすぎ、かといってワイドボディにすると胴体が太くなりすぎて空気抵抗が大きくなる。

 そこで中間的なセミワイドボディにしたが、床下貨物室にはLD-3を2列に収めることができなくなってしまった。一列ならば搭載できるが、これでは無駄なスペースが多くなる。そこで767にぴったり収まるように作られたのがLD-2である。

 ただし小さなLD-2をワイドボディ旅客機に積むと無駄が多くなるから、いろいろな旅客機に積み替えたり使い回すには不便だ。

 そこで767にも一列にLD-3を搭載するだけで妥協することが多いが、LD-2を見ることもある。

LD-2を2列に搭載する767。
LD-2を2列に搭載する767。もちろんより大型のワイドボディ旅客機にも搭載できるが、その場合はスペースに無駄ができてしまう。

 ちなみに767にぴったりのコンテナとしては、他にLD-8があって、これは2個のLD-2を一体につなげた形をしている。

 同じようにLD-3にも、2個を一体にした形のLD-6というコンテナがある。

 さらにA320ファミリーにぴったりに作られたLD3-45Wまでを覚えておけば、より細かく知ったかぶりができるようになるはずだ。

LD-2を2個組み合わせた形として、より効率よく貨物を搭載できるようにしたLD-8コンテナ。
LD-2を2個組み合わせた形として、より効率よく貨物を搭載できるようにしたLD-8コンテナ。LD-3にも、同様にしたLD-6がある。
A320ファミリーに搭載できるLD3-45W。
A320ファミリーに搭載できるLD3-45W。同じナローボディでも、やや胴体が細い737にはコンテナを搭載することができない。

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