連載

塗装バリエーション。 ~ 竹信大悟が撮ったこの一枚

文:竹信大悟 写真:竹信大悟
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月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

 そろそろ入梅ですかね。飛行機写真の撮影で天気はかなり重要な要素。日中は絵にならないような灰色の空模様でも夜になれば案外撮影しやすかったりするので、油断できません。

 さて本題。ANA WINGSが運航中のボーイング737-800型機。JA51ANからJA90ANまでの全39機(JA67ANはソラシドに移管のため除く)が日々飛び回ってますが、塗装バリエーションが何種類かあるのはご存じの方も多いかと。

 その中でも、意外と気が付かない「日の丸」の位置。通常ANAの機体はロゴの前に日の丸がありますが、なぜか737-800だけはIOJロゴの後ろにありました。でも、JA87ANからJA90ANまでの4機だけは他機種同様ANAロゴの前に日の丸だったんですよね。

 それがどうやら最近、整備で再塗装のする際に日の丸が前に移動しているようです。こういう小さな気づきがあるとなんだか嬉しくなっちゃいます(笑)

 同じ機種でも、塗装の時期によってちょっとしたディテールの違いがあったりして、こういう違いを探すのも飛行機写真の楽しみかもしれませんね。

竹信大悟

竹信大悟

1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファーであり、年間300日以上サウナに入るプロサウナー。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

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