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ANAグループ、2025年度の事業計画策定。国際線は前年比108%の便数、国内線では中部=熊本線を運休
ANAグループが、傘下のANA、Peach、AirJapanの3ブランドにおける計画路線・便数を策定した2025年度の事業計画を発表した。

ANA、Peach、AirJapanを擁するANAグループは、2025年度の航空輸送事業計画を策定した。
2024年度は羽田=ミラノ、ストックホルム、イスタンブール線の就航など、国内線・国際線ともにネットワークを拡充してきたANAグループ。2025年度は、新造機のデリバリー遅延やエンジン整備の増加を受けて稼働機数が逼迫する状況も見込まれるが、国際線では上記3路線の就航や成田=パース線の通年運航化などにより、ANA単体で前年度比105%、グループ全体で前年度比108%の便数を計画する。またPeachは年度内に新たなアジア路線の開設を考えているほか、AirJapanも2025年度中に3号機を受領し、路線を拡大する予定だ。
国内線では、ANAとPeachを合わせて2024年度並み(前年度比101%)の便数を計画。ANAは現在1日3往復の羽田=函館線を、6月1日から1日4往復に増便するほか、Peachも中部=那覇線を3月30日から、1日1往復→1日2往復に増便する。また2024年に引き続き、ANAが中部=旭川、女満別、函館線を、Peachが関西=釧路、女満別線を、それぞれ夏季限定で運航予定だ。
その一方で、ANAの中部=熊本線を運休するほか、羽田=徳島線を1日4往復→3往復に。さらに1日4往復を運航する関西=札幌、沖縄線においては、前者を1日2〜3往復、後者を1日3〜4往復にそれぞれ減便。これ以外にも、国内線ネットワーク全体で定時性の維持と向上のため、予備機の安定的な確保を目指すほか、機材配置や運航スケジュールの工夫により、イレギュラー時の対応力を強化する。ANAと、2024年12月に完全子会社化したPeachともに、それぞれの強みを活かして需要を最大限取り込む構えだ。
貨物専用機については、収益性の高い夜間帯に運航便を設定するなど需要に応じた柔軟な対応をしていくほか、半導体関連品など、高単価商材の貨物需要を開拓し、利益の最大化を図る。


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