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JAL、日本製紙、東罐興業、「紙コップto紙コップ」水平リサイクルを実現
6月1日より、機内で分別回収した紙コップからできた紙コップが期間限定で提供される。「紙コップto紙コップ」すなわち水平リサイクルという国内初の試み!
文:本誌編集部
日本航空(JAL)、日本製紙、東罐興業が共同で、機内で分別回収した紙コップを再生して新たな紙コップにする「紙コップto紙コップ」の水平リサイクルを実現した。使用済みの紙コップを回収して再資源化し、新たな紙コップに再生させる資源循環のこの取り組みは国内初の試みで、環境月間である6月1日から期間限定で、羽田発のJAL国内線運航便において再生紙コップを使用したドリンクサービスが実施される。
JALグループは2022年12月から日本製紙グループと協力し、機内サービスで使用した紙コップの分別回収とリサイクルを開始。対象路線は羽田=那覇線から始まり、現在は羽田=札幌、旭川、福岡、長崎、熊本、鹿児島線に拡大している。
回収された紙コップは以前は段ボールなどに再生されていたが、回収精度の向上、日本製紙富士工場での専用リサイクル設備の新設、東罐興業の技術進歩により、紙コップの水平リサイクルが可能となった。
概要
提供期間:6月1日から10日間程度 提供は在庫がなくなり次第終了(航路上の天候などの状況により、提供できない場合も有る)
対象路線:羽田発のJAL国内線運航便
仕様:古紙パルプ配合率25%(機内で使用された紙コップを含む)、再生紙特有の黒点が紙に混ざる場合があるが品質には問題ない。提供は在庫がなくなり次第終了
JALは今後も紙コップの分別回収対象路線や再生紙コップの提供路線の拡大を検討し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを継続するという。
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