特集/本誌より

スクートの新路線! 那覇=シンガポール線搭乗レポート

2026年3月には羽田線の就航もアナウンスしているスクート。積極的に日本路線を展開しており、去る12月15日には那覇への乗り入れも果たした。その初便、那覇からシンガポールへのTR835便に搭乗してきた。

文:坂部秀治 写真:坂部秀治
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那覇への初便にアサインされたエアバスA321neo(9V-NCC)。

第4の日本就航地として、那覇への週3便を開設

 2025年12月15日、シンガポール航空傘下のLCCであるスクートが、那覇=シンガポール線を就航させた。スクートとしては4番目の日本就航地となり、成田・関西・新千歳に加えてネットワークが広がった。那覇空港のスケジュールは午前8時20分着・午前9時20分発。シンガポール着は13時45分とあって、到着後はそのまま市内観光やディナーを楽しめるスケジュールだ。

 シンガポールからのTR834便として到着したエアバスA321neo(9V-NCC)。スクートはこのほかボーイング787、エアバスA320、エンブラエル190も運航しているが、那覇線では短・中距離路線向けの当該機が充当されている。2022年登録の比較的新しい機材で、シップネームは「ピニャ・コラーダ」。

 スクート向けチェックインカウンターBの締め切りは出発60分前で、午前8時20分となっている。就航時点で自動チェックイン機やオンラインチェックインには対応していなかった。就航初日にもかかわらず、てきぱきとした作業でスムーズな手続きがうれしい。日本人の乗客は少なく、ほぼインバウンドの旅行者が占めていた。

 那覇発のファーストフライトとなるTR835便は、44Aゲートからの出発だ。関係者によるセレモニーや到着時のウォーターキャノンは実施されなかったが、搭乗時には記念品を配付してしっかりと新路線をアピールし、これからの需要拡大にも期待が持てるだろう。搭乗はシンガポール航空のマイレージプログラム「クリスフライヤー」の上級会員より実施し、対象者は多くはなかったものの、コードシェアしている親会社にも配慮した形だ。

スクート便の搭乗手続きはチェックインカウンターB。
出発ゲートに映し出されたTR835便の案内。親会社であるシンガポール航空のコードシェア便名も与えられている。

インターナショナルなスクーティーたちと飛んだ5時間

 この日はシンガポール出発時の遅延を受けて、本来の那覇出発時刻である9時20分過ぎに搭乗開始。座席位置に応じてボーディンググループが決められており、原則として、それに従って搭乗することとなる。これはLCC・FSCどちらにも言えることだが、単通路機材の場合、どうしても搭乗に時間がかかってしまう傾向があるのが玉にきず。

 A321neoのシートはオーソドックスな「3-3」配置で、いわゆる小型機に慣れていれば違和感は覚えない。シートピッチはLCCとしては標準的なもので、身長170センチの筆者で膝先こぶしひとつ分の余裕があった。同機は短・中距離路線がメインとなっているため、疲労度はフルサービスキャリアとあまり変わらないだろう。

 このフライトで利用している乗客は多くはなかったが、スクートでは機内販売サービスの「Scoot Cafe」を展開している。各種ホットミールやアルコール、スナック類などが自身の好きなタイミングで購入できるのがうれしい。ただし、一部機内食は事前予約が必要となるので注意だ。

 また、スクートではさまざまな国籍の客室乗務員(スクーティー)を採用しており、機内に足を踏み入れた瞬間から異国情緒を味わえるのがおもしろい。日本発着路線では最低1〜2名の日本人(もしくは日本語を話せる)客室乗務員が乗務しているとのことで、言語に自信がなくとも心配することはないだろう。

 機窓の景色や到着前に行なわれたクイズ大会を楽しむこと5時間、定刻よりも約50分遅れでチャンギ空港の第1ターミナルに到着した。スクーティーたちの温かいホスピタリティもあって、飽きることなく空の旅を楽しむことができた。

 なお、スクートでは今回開設した那覇線に加え、2026年3月2日より羽田線も運航予定だ(週7便/ボーイング787-8 ※シンガポール発は3月1日〜)。ますます便利になるスクートのネットワークに期待を寄せたい。

スクート
那覇=シンガポール線(週3便/月・水・日)

TR835/那覇 9:20→シンガポール 13:45
TR834/シンガポール 2:15→那覇 8:20

「3-3」配置の座席。ヘッドレストカバーには、“PROUD LITTLE SISTER OF SINGAPORE AIRLINES”の文字。
搭乗時にいただいた記念品はオリジナルデザインのボールペンとメモパッド、そしてパンフレット。
右から安全のしおり、Scoot Cafeメニュー、免税品カタログ。ホットミールセットは日本円で2,000円と、若干お高い気もする。
今回お話しを伺うことができた、「スクーティー(Sccotee)」と呼ばれる客室乗務員。さまざまな国籍のクルーが乗務している。

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