旅の予算で無視できない燃油サーチャージ（2025年10月~11月）

　JALおよびANAは、2025年10月1日から11月30日の間に発券される国際線航空券に適用される燃油サーチャージを発表しました。
　JALの燃油サーチャージは、直近2か月間のシンガポールケロシン市況価格の平均に基づいて決定していますが、今回の算定基準となる2025年6月〜7月の平均価格は1バレルあたり85.96米ドルで前の期より約6米ドル値上がり、為替レートの平均も1米ドル＝144.57円から145.63ドルと円安に進んだため、サーチャージは値上がりとなりました。シンガポールケロシン市況の円換算額は12,518円となり、JALでは自社ホームページに掲載されている条件表に基づき、「Zone G（12,000円基準）」の金額が適用されます。
　ANAも同様に、改定時点における直近2か月間のシンガポールケロシン市況価格の平均に、同期間の為替平均を掛け合わせた価格をもとに設定しており、こちらも値上げとなります。欧米路線では、1人片道あたり27,500円となり、8~9月期に比べて4,400円の値上がりです。
　また、飛べば飛ぶほど航空券が割安になることから人気の「世界一周航空券」（スターアライアンスおよびワンワールドが販売）も、利用するエアラインによって燃油サーチャージがかかります。もしこの冬以降の渡航を検討していたりするならば、今のうちに発券してしまった方がいいかもしれません。世界一周航空券について詳しく知りたい方は、当社から発行している「世界一周航空券バイブル」もぜひ参考になさってください。