今となっては小径の部類に入るCF6エンジンですが、このサイズが機体との大きさのベストバランスを演出しているようにも思います。
747独特の機首形状が堪能できる視点です。他機種にはない優雅さが感じられるアングルではないでしょうか。
最初に座った1階席はL1ドア付近。直立した壁や前方にいくに従って絞られていく機体形状が堪能できる席です。
移動した2階席もまたスペシャルな雰囲気。上方に絞り込まれた機体形状から、ビジネス席は2-2の配列になっています。メインデッキにはないプライベート感あふれるゾーンです。
窓の外を見ると、隣にも-400が。ひと昔前は当たり前だったことが、今では奇跡のような風景です。これが見られるのもフランクフルト空港ならでは。
タキシング中にはA340-600や777-300ERも見えました。この2機種にも世代交代の波が訪れています。しかし、それらよりも古い747-400がこうして現役で運航されていることがどれだけ珍しいことか、フランクフルト空港にいると一瞬忘れてしまいます。
離陸上昇は747-400らしく「重そうに少しずつ」といった印象でした。メインの滑走路から離れたところに作られたフランクフルトの新滑走路(RWY07L/25R。左写真、および右写真の左側)を見ると、騒音問題に苦慮している現状が成田空港の将来の姿に重なってきます。しばらくして、はるか右側に空港を見るようにターン。右写真の左側を流れるのはマイン川です。
今となっては旧型の部類に入るビジネスクラスのシートですが、掛け心地はとても良く、もちろんフラットにもなります。色使いもさすがルフトハンザ、洗練されています。個室感覚が好まれる現代では敬遠されがちな2人掛けですが、隣の人と仲良く会話しながら旅を楽しむ往年のスタイルをルフトハンザが尊重している結果でもあります。そして747の2階席といえば、壁際に設置された荷物スペースです。ビジネスクラスでも、毛布や手荷物などの置き場所に困ることは意外と多い中、このスペースはとてもありがたいのです。
無骨な読書灯とPAX CALLサインが当時のボーイングらしさです。よく見ると読書灯が電球色のLEDに更新されていることがわかります。
メインデッキの窓から見た747-400らしいウイングレットとCF-6エンジン2基の共演。そして1人しか通れない幅のアッパーデッキへと通じる階段。何をとっても懐かしい雰囲気にあふれています。
機内食はもちろん陶器で提供されます。乗るといつも思いますが、ルフトハンザの機内食は他社と比べてコストがかかっていると感じます。
機内スペースはさすがワイドボディーの女王、ゆったりとしています。天井に見えるキャビンクルー用のコールサインの形状も懐かしいですね。すべてが重厚、堅実。働いているクルーに聞いても、後継機の777と比べると、床の踏み心地まで違うと言います。右写真は747-400に乗っていることを証明する安全のしおりです。
747-400に乗っていることが個人モニターでも確認できます。新塗装になっているところが嬉しいですね。
雄大なカナダの景色を機窓から眺める。パイロット視点では「今日は風が弱くて良かったなぁ」と思ってしまいます。
バンクーバー国際空港への東からの進入では、フレーザー川を右に見ながらILSのファイナルコースをフォローします。遠く北に見える山々はノースショア山脈です。
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