連載

上質のリゾート・エアポートに変身 下地島空港

【連載】ニッポンの空港

文:芳岡淳
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定期便が使用するスポットは、エプロン北側に設置された。
定期便が使用するスポットは、エプロン北側に設置された。ボーディングブリッジが存在せず、すべて徒歩による搭乗スタイル。

パイロット訓練飛行場として開港 訓練需要減を受けて再開発

 1979年にパイロット訓練用空港として開港。以来、JALやANAの機材を中心に乗員訓練の場として活用されてきた。国際線機材による訓練も行なわれていたことから、滑走路設備も国際空港基準となる3,000×60mの滑走路が設置されている。2000年代までは実機訓練が盛んに行なわれていたが、シミュレーター訓練の普及もあり、JALは2010年を最後に、ANAも2015年に訓練所を閉鎖した。
 その一方で、2015年に開通した伊良部大橋が宮古島と陸路で結び、アクセスが向上したことから、定期便誘致の機運が高まり、2019年に旅客ターミナルが建設された。同年3月30日よりジェットスター・ジャパンが成田、関西線を開設。さらに2020年10月から、スカイマークが羽田、神戸、那覇線を開設して、賑わいをみせている。訓練用としてもAIRDOおよびソラシドエアが年に2回、2019年8月にはキャセイパシフィック航空(現在は休止中)が使用しており、再び訓練用途も再開されている。
 RWY17エンド側には、一般の旅行客にも「17(ワンセブン)エンド」の名で親しまれ、美しいエメラルドグリーンの海を着陸機と絡めることのできるスポットが存在、かつてパイロットの聖地とよばれた空港は飛行機撮影愛好家の聖地となった感がある。

下地島空港 DATA

下地島空港 DATASHI/RORS

標高:7.6m
面積:362ha
運用時間:8:00-19:30
滑走路:RWY17/35 (3000×60m)
着陸回数:2018年度 235回(国内235回・国際0回)、2019年度 833回(国内725回・国際108回)、2020年度 1,049回(国内1,049回・国際0回)
乗降客数:2018年度 782人(国内782人・国際0人)、2019年度 12万6千人(国内10万5千人・国際2万人)、2020年度 11万5千人(国内11万5千人・国際0人)
就航会社:SKY、JJP
ターミナルビル、貨物施設の運用会社:下地島エアポートマネジメント株式会社
ターミナルビル設計会社:日建設計
公的機関:国土交通省大阪航空局宮古空港・航空路監視レーダー事務所下地島空港分室
所在地:沖縄県宮古島市
供用開始日:1979年7月5日
種別:地方管理空港
設置管理者:沖縄県

※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。

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