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ボーディングブリッジで早速、この機体の豊富な飛行経験を語る場所を発見しました。エンジン吸入口がたくさんパッチ当てされていますね。この補修跡こそ、飛行機が長い時間飛んできた勲章のようなものです(エンジンは交換されている可能性がありますが……)。
機内に入ると、やはり蛍光灯や電球が使われている空間は少し“黄色がかって”いて年季を感じます。A350と比べると頭上の手荷物収納棚(OHS)の大きさも控えめです。また読書灯(写真右)の電球は、なんだか暖かい気持ちになりますね。光量は充分で、手元を優しく照らしてくれます。
一方の座席は、最新機種に乗ったあとも決して見劣りしない内容にアップデートされています。個人用モニターは反応こそイマイチですが、内容は最新機種と遜色ありません。またテーブル周辺もほぼA350と同様の内容で、古い機種でもサービスに差をつけないキャセイパシフィックの心意気を感じます。
通常はプッシュバックが近づくとトーイングカーが接続されるのですが、それがないことから「出発までまだしばらくかかるんだろうなぁ」という予想ができます。
青と黄色の塗装でお馴染み、香港国際空港のトーイングカーがやってきました。周囲の乗客の、日本人との国民性の違いを楽しみながら待った約1時間半でした。
そして777と言えば、この特徴的な内装。767にもその後普及しましたが、とてもクリーンで綺麗な内装だと思います。ただOHSのラッチが少し高い位置にあるので、小柄な方はちょっと大変ですね。
低く雲が立ち込める香港からの離陸直後。雨が降った後は空気が綺麗になって、このように雲の隙間からクリアに地表が見えます。
香港から100海里(約185km)ほど南に出たところで、やっと積乱雲(CB)の空域から脱することができました。
機内食はチキンをチョイスしました。
これだけ大きなTCUは非常に大きなエネルギーを持っているため、パイロットは必ず回避します。
通常の飛行ルート(写真左)と、今日のルート(右)を並べてみました。かなり南回りにフライトしていますよね。Courtesy of Flightradar24.com
夕暮れのバンコクへのアプローチ。遠くに見える積乱雲もこの時ばかりは綺麗に見えます。
スワンナプーム国際空港付近での管制によるベクター(誘導)の様子。一直線に滑走路に正対せず、Uターンを繰り返す飛行をしたことがわかります。Courtesy of Flightradar24.com
着陸態勢に入った飛行機は、1,500フィート以下で若干のラフエア(乱気流)と戦いながら、夜の帳が下りたバンコク・スワンナプーム国際空港RWY19Rに着陸しました。