航空旅行

週2便のレア直行便!エジプト航空の787で飛ぶ快適なカイロ

2026年6月時点で、成田〜カイロ間を週2便で結ぶエジプト航空。
運航便数は少ないが、ピラミッドやスフィンクスが待つ人気観光地・エジプトへ「唯一の直行便」という圧倒的な優位性を持っている。
とはいえ、「どんな機材で、どんなサービスが受けられるのか?」と未知の世界に疑問を抱く方も多いだろう。
今回は成田からカイロまで、同社のビジネスクラスに乗ってきたので、知られざる極上の13時間をご紹介しよう。

文:桑田英彦 Text by Hidehiko Kuwata 写真:桑田英彦 Photo by Hidehiko Kuwata
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広いスペースを擁するフルフラットシート

 エジプト航空の成田〜カイロ線は、同社最新鋭のボーイング787-9によって運航されている。787はドリームライナーとも呼ばれ、大型の電子調光窓と、従来機よりも高い客室内気圧が生む、快適性に富んだ機材だ。
 787-9のビジネスクラスにはフルフラットシートが1-2-1配列で設置され、コンパートメント内はほどよいプライバシーが保たれている。他社の同機種に比べてもパーソナルスペースはかなりゆったりとしており、真っ直ぐに足を伸ばしても余裕がある。上質なベッドマットやブランケット、さらにロゴ入りのパジャマも提供される。787特有の滑らかな乗り心地も相まって、カイロ到着時の疲労感は驚くほど少なかった。

businessclass seat
ビジネスクラスはシート周りをパーテーションで囲った半個室タイプのフルフラットシート。ゆったりとした広さで収納スペースも多く、じつに使い勝手のいいレイアウトとなっている。

アラビック料理と充実のカフェメニュー

 ビジネスクラスの機内食はアラビック料理、洋食、和食から選択可能だ。アラビック料理には中東らしいスパイスの効いた前菜が並び、メインはラムや魚料理から好みに合わせて選べる。フライト中いつでも注文できるスープや軽食も用意されており、機内から異国情緒を存分に味わえる演出が嬉しい。
 なお、同社はイスラム圏であるエジプトのフラッグキャリアであるため機内でアルコールの提供はないが、エジプシャン・ハーブティーやフレッシュジュースなど、それを補って余りあるこだわりのソフトドリンクが充実していた。

meal
写真は復路、カイロ発のメニューだが、レンズ豆と米を一緒に炊いたムジャッダラ(伝統的な家庭料理)が添えられたサーモンの一品。シンプルな味付けながら風味豊かで、サーモン料理との相性も抜群だ。

「人間味」を主軸にしたホスピタリティが光る

 今回のフライトでもっとも印象的だったのが、キャビンクルーたちのホスピタリティの高さだ。事前情報が少なかったのでどんなサービスが受けられるのかと思っていたのだが、笑顔を絶やさず、乗客一人ひとりに声をかけるきめ細やかな対応は、エジプト航空ならではの温かさに満ちていた。飲み物が空になる前に注文を取りに来てくれたり、食後にまどろんでいるとそっとベッドメイクを申し出てくれたりと、サービスの随所に人の温もりが感じられる。マニュアル一辺倒ではない、心から旅を楽しんでほしいというプロフェッショナルなもてなしが、到着時の疲労感を驚くほど和らげてくれた。
 直行便ならではのタイムパフォーマンスと心温まるサービス。エジプト航空のシート詳細や現地の極上ステイについては、また紙版の『航空旅行』の発売があれば、さらに詳しくレポートしたい。

crew
紺地に赤いラインが映えるエジプト航空のユニフォームに身を包んだキャビンクルーのハンヤさんが、ビジネスクラスの乗客へ笑顔で丁寧なサービスを届ける。
lounge
カイロ国際空港のターミナル3に今年リニューアルオープンしたエジプト航空のビジネスクラス・ラウンジ「コカブ・ラウンジ(KOCHAB Lounge)」。
787
成田〜カイロ間は同社最新鋭のボーイング787-9で運航されている。ANAとJALが同型機を使用しているので、日本でもお馴染みの機種だ。

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