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JALのA350-1000「JA11WJ」がデリバリー! 受領前倒しで運航体制回復へ、パリ線は再デイリー化

JALが2月28日、約8か月ぶりとなるA350-1000の新造機「JA11WJ」を受領した。当初計画よりも前倒しで導入し、9機体制が続いていた運航体制の立て直しを図る。
就航前改修を経て3月中旬にも運航開始予定で、羽田=パリ線は一時的にデイリー運航へ復帰する見通しだ。

文:芳岡 淳 写真:芳岡 淳
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昨年7月以来のA350-1000受領。就航前改修を経て3月中旬にも運航開始へ

 2月28日、JALのフラッグシップA350-1000の11号機、登録記号JA11WJが、エアバス本社および工場があるトゥールーズ・ブラニャック空港から羽田空港に到着した。2023年12月に初号機JA01WJを導入してから約2年2か月を経て迎えた11機目で、2025年7月のJA10WJ以来、約8か月ぶりの受領となる。発注済み13機の全機受領まで、残すところあと2機となった。

 JA11WJのデリバリーフライトは、トゥールーズ現地時間2月27日午前11時24分にJL8102便として出発し、東回りルートで飛行。日本時間2月28日午前8時28分に羽田空港のA滑走路(RWY34L)へ着陸した。その後、第1ターミナル前をタキシングし、午前8時36分にJALメインテナンスセンター1(M1ハンガー)前の214番スポットにブロックインした。

 客室はこれまで導入された機体と同様に、ファーストクラス6席、ビジネスクラス54席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス155席の4クラス計239席のコンフィギュレーションである「X35」仕様を採用。今後は、登録記号や国土交通省の記載が打刻された識別板をL1ドア上部に取り付けるほか、L1ドアを入ってすぐの壁面に金色の鶴丸ロゴを設置するなどの就航前改修が実施され、3月中旬にも路線投入される予定だ。

羽田空港のA滑走路(RWY34L)にファイナルアプローチするJA11WJ。
羽田空港のA滑走路(RWY34L)にタッチダウンしたJA11WJ。
羽田空港への着陸後、214番スポットへ向けてタキシングするJA11WJ。
羽田空港の214番スポットに向かうJA11WJ。
羽田空港の214番スポットに到着したJA11WJ。

他社機との接触の影響で受領前倒し。パリ線は再びA350をデイリー投入へ。

 現在、JALはA350-1000を羽田=ニューヨーク(JL3/4/5/6便)、ロサンゼルス(JL15/16便)、ダラス・フォートワース(JL11/12便)、ロンドン(JL43/44便)、パリ(JL45/46便)の欧米5路線に投入している。しかし、2025年12月14日にニューヨーク・ジョン・F・ケネディ空港でJA10WJが他社機と接触し、修理作業のため運用を離脱。現在も9機体制での運航が続き、その影響により各路線では運休や遅延、777-300ERへの機種変更などが発生している。

 こうした状況を踏まえ、今回のJA11WJは当初計画より受領が前倒しされた。3月29日以降の夏スケジュールでは、A350-1000の投入を一時的に隔日へ変更していた羽田=パリ線において、3月29日から5月9日までは再びA350-1000による毎日運航に戻る予定だ(5月10日から9月30日までは、整備スケジュールの関係で777-300ERとの隔日運航)。徐々に従来の運航体制へと回復していく見通しである。

JA11WJのデリバリーフライトの運航を終えたコクピットクルーがプラカードを掲げて、記念すべき11号機の羽田到着を祝福した。
JA11WJのスターボードサイド。
JA11WJのウイングレットと尾翼。
JA11WJの垂直尾翼。
JA11WJの第2エンジン。ロールス・ロイス製Trent XWB-97を搭載。
JA11WJのメインギア。
JA11WJの左主翼下に記載された「JA11WJ」の登録記号。
羽田空港に到着したJA11WJのポートサイド。
JA11WJのL1ドア上にある各種銘板。このあと国土交通省の記載があるものなどが追加される。
L1ドア正面の壁にはまだ鶴丸がなく、今後の就航前改修にて取り付けられる予定だ。

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