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ヘルシンキへの出発を待つOH-LWM。中部線を含めてフィンエアーの日本路線には全てA350-900が投入されている。航続距離に加えて広大な貨物スペースがアドバンテージだ。
セントレアではチェックインカウンターEを使用。グランドハンドリングを担当するのはスイスポートジャパンの皆さん。この日、セントレアを発つ最後の出発便であったが、勤務終盤の疲れを見せることなく、温かい接客と真摯に業務に取り組む姿が印象的であった。
搭乗券および手荷物タグ。タグにはフィンランド生まれの「ムーミン」が描かれている。
この日、AY080便を担当したクルーの皆さんがセントレアのカウンター前に揃った。4名の運航乗務員と、8名の客室乗務員で構成されるチームだ。
出発ゲートは19番。昨今のインバウンド需要により欧州方面からの乗客が多いかと思いきや、見た限り8割ほどが日本人であった。
AY080便プレミアムエコノミーの様子。2-4-2の計24席を配し、前方のビジネスクラスおよび後方のエコノミークラスとは仕切られた居心地の良い空間だ。
筆者はこの日、プレミアムエコノミー最後部の窓側座席を指定。シートの上には、同クラス専用のアメニティキットが用意されていた。
プレミアムエコノミーの利点であるリクライニングとフットレストを展開。ふくらはぎを支えてくれるフットレストは、特に長距離路線においてありがたい装備だ。
プレミアムエコノミー専用ネックピロー、アメニティキットもマリメッコのデザイン。アメニティキットは旅の記念にいただける。
24時間運用のセントレアではあるが、旅客便としてはこの日最後の出発便となるAY080便。23時ちょうどにRWY36を離陸した。
1回目の機内食のメイン、筆者は「和風牛肉の蒸し煮 ゆず風味仕立て、豆腐、季節の野菜、ご飯、黒ごま添え」をチョイス。もう1品は鯛の蒸し物がメインの魚料理だった。
北極圏ルートの通過証明書も記念品として配付された。日本発の便はこのルートを飛行することが多いので、手に入れられる確率も高いだろう。
フィンランド北部に差し掛かったところでふと外を眺めてみると、波打つオーロラの光景が。
2回目の機内食は朝食として提供。野菜のキッシュとフルーツの盛り合わせ。
到着したフィンエアーの本拠地、ヘルシンキ・ヴァンター空港。デザイン性の高さで知られるフィンランドだけに、空港ターミナルのデザインも「らしさ」を感じさせる。
ビジネスクラス利用の復路出発前には、フィンエアーラウンジを利用することができた。ここでも北欧家具が並び、くつろいだ雰囲気を楽しむことができる。
リクライニングせずにフラットベッドを実現しているのが特徴の「AirLounge」。コリンズ社との共同で開発した、フィンエアー独自のシートを採用している。
機内で迎えたくれたのは、マリメッコ・デザインの浴衣を着た客室乗務員。毎年、桜の時期の日本路線で行なわれる恒例イベントで、取材日の4月13日が今年最後の実施となった。
AY073便の運航乗務員の皆さん。機長3名と副操縦士1名の構成で、長距離フライトの日本路線を飛ぶ。
現地時刻の17時55分、ヘルシンキ・ヴァンター空港RWY22Rから離陸。澄んだ青空の下、Trent XWB-84エンジンが美しい音色を響かせる。
離陸後、すぐに1回目の機内食が提供される。豊富なワインセレクションとともに食事を楽しめるのも同社の自慢。
ビジネスクラスのギャレーワークは最前方L1/R1ドア付近と、L2/R2ドア付近の2か所で行なわれていた。
客室乗務員の方におすすめを伺ったところ、どれも最高におすすめできるとのことだったが、「ビーフでもいかが?」の一声で、こちらをチョイス。「牛肉とポルチーニ茸のリゾット、カボチャとブロッコリー、コーンとブラックガーリックソース」。
食後には、別皿でデザートも提供される。甘党の筆者としてはブルーベリーケーキを迷わず選んだ。
ベッドメイキングの際は、リモコンを使って電動フットレストを引き上げるだけ。マットレスも用意されており、背中の段差を気にすることなく、快眠することができた。
2回目の機内食は、往路便と同じく朝食スタイル。しっかりと3皿に分けられたボリュームたっぷりの朝食だ。
日本路線には日本語を話す客室乗務員がいることも同社の安心感。この日、ビジネスクラスエリアを担当されていた日本人客室乗務員の方は、ヘルシンキ・ベースで入社7年目。日本路線への乗務は月1回程度とのことだった。
到着後には、クルーの皆さんがビジネスクラスのキャビンに勢揃い。とてもフレンドリーかつ上質なサービスで、快適な長距離フライトを提供してくれた。