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浮いたお金でビジネスクラスへ!旅を賢く飛ぶ「運賃のカラクリ」

JALおよびANAから、2026年9〜10月発券分の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が発表されました。
政府の補助等も後押しとなり、7〜8月期より値下げとなりますが、それでも欧米線では依然として1人当たり往復10万円を超える水準が続いており、「やっぱり海外は高い……」というのが正直なところです。
ですが、ここで諦めるのはまだ早い!
視点を変えれば、この燃油代を「1円も払わずに」、しかもビジネスクラスなどの極上シートで飛ぶ方法が存在します。
今回は知る人ぞ知るフライト術をご紹介しましょう。

文:『航空旅行』編集部 写真:『航空旅行』編集部(特記以外)
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SQ
シンガポール航空は燃油サーチャージを徴収していないエアラインの一つです。

運賃体系が違う!外資系エアラインの「オールイン運賃」

 日本のエアラインでは、基本運賃に加えて燃油サーチャージが後乗せされるのが一般的ですが、世界に目を向けると、燃油代を基本運賃に組み込んだ「オールイン運賃」を採用しているエアラインが多数存在します。日本発着便があり、代表的なのが、カタール航空やシンガポール航空、ニュージーランド航空などです。予約の最終決済画面で数万円跳ね上がるショックがなく、予算が明確なのが最大のメリットと言えます。
 とくにカタール航空のビジネスクラス「Qsuite(Qスイート)」は、『航空旅行』でも何度か取材していますが、業界初となる扉付きの完全個室型シートを採用。中央列の隣接するシートは、パーティションを下げれば空の上に「ダブルベッド」が出現します。好きな時間にフルコースを注文できる「Dine on Demand(ダイン・オン・デマンド)」など、他社ならサーチャージに消えてしまうはずだった10万円を航空券代に充てるだけで、ファーストクラスを凌駕するような圧倒的な非日常感を手に入れることができるのです。

Qsuite
「Qスイート」のダブルベッド。
Photo:Masahiro Ohashi

必要なものだけを選べる納得感「ZIPAIR」の緻密な戦略

 日系エアラインの中で異彩を放つのが、JALグループの中・長距離LCC「ZIPAIR」です。同社も燃油サーチャージを一切徴収しない運賃体系を貫いています。これは単なるサービスではなく、機内食やアメニティ、手荷物預かりなどを完全に「オプション化」し、基本運賃を極限までシェイプアップするLCCならではの緻密な戦略によるものです。
 ここで特筆すべきは、機内前方に配置された「ZIP Full-Flat」シートの存在です。LCCでありながら、プライバシー性の高いリバースヘリンボーン型の座席を採用し、ボタン一つで180度水平になるフルフラットベッドを実現。ハワイや北米西海岸へのロングホール(長距離路線)において、予約のタイミングや時期にもよりますが、大手エアラインのエコノミークラス総額(運賃+燃油代)と大差ない予算で、足を伸ばしてぐっすり眠れる空間を買うことができます。「移動の基本価値(座席)には投資し、不要なサービスは省く」という、まさに現代のスマートなフライト選びの筆頭格です。

ZIPfullflat
ZIPAIRの「ZIP Full-Flat」。
Photo:Masahiro Ohashi

知る人ぞ知る裏ワザ。海外マイルの「発券ルール」を突く

 「やっぱりJALやANAの直行便で欧米へ行きたい!」という方には、少しマニアックですが絶大な効果を発揮する裏ワザがあります。それは、外資系マイレージプログラムの「特典航空券」を利用して日系キャリアを予約することです。
 例えば、アメリカン航空の「AAdvantage」マイルでJAL便を、ユナイテッド航空の「マイレージプラス」でANA便を発券した場合、原則として燃油サーチャージは徴収されません(※空港施設使用料などの諸税は必要)。これは、特典航空券を発券する際、運航会社(JAL/ANA)ではなく「発券するプログラム(AA/UA)」のルールが適用されるためです。
 日常のクレジットカード決済や「マリオットボンヴォイ」などのホテルポイントからの移行を活用してこれらの外資系マイルを貯めておけば、燃油サーチャージ高騰の波を完全に無力化し、追加出費ゼロでJALのエアバスA350-1000や「THE Room」といったビジネスクラスにも搭乗することが可能になります。ただし、人気のビジネスクラスは特典枠の争奪戦になるため、早めの計画と検索がカギを握ります。
 最新ビジネスクラスの居住性や、燃油サーチャージに縛られないマイレージの活用術などは『航空旅行』のメインコンテンツです。今後も「読めば飛行機に乗りたくなる」記事をアップしていきますので、バックナンバーの記事とともにお楽しみください。

THERoom
ANAの「THE Room」。

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