連載

思い出の梅雨(Air Force 1 at RJOO) ~ 芳岡 淳が撮ったこの一枚

文:芳岡 淳 写真:芳岡 淳
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月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

 梅雨の季節は飛行機撮影においても悩みもの。

 しかし、梅雨の時期だからこそ撮影したいと思えるシーンがあり、その一つが降雨時の逆噴射ショットです。

 今でも記憶に残るリバースショットとしてちょうど5年前、伊丹空港へと飛来したエアフォースワンをご紹介します。

 2006年以降、原則として3発以上の機体の乗り入れが禁止された伊丹空港ですが、VIPなど特別な運用では発着が許可される例の一つとして飛来しました。

 747自体が貴重なのに、そこにアメリカの大統領政府専用機が雨の中降り立ち、豪快な水しぶきを上げて着陸する姿が撮影できたのは、場所を猪名川土手にして良かったと思える瞬間でもありました。

芳岡 淳

芳岡 淳

1994年生まれ。神奈川県横浜市出身。 小学生の頃、北海道への家族旅行で747-400Dに搭乗したことで旅客機撮影が趣味に。2015年からは積極的に海外へ遠征し、世界中で747-400を中心に旅客機や貨物機を追いかける撮影スタイルを展開。

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