世界のエアラインラウンジ探訪~ブリティッシュ・エアウェイズ「コンコルド・ルーム」
多くの人で混み合う国際空港の中で、ラウンジはゆとりやくつろぎを得られる場所だ。
近年は機内以上に個性的なサービスも増え、ラウンジに上級クラスの利用価値を見出している人も少なくない。
ここでは世界のエアラインから、いくつかのラウンジをピックアップしてご紹介しよう。
※この記事は『航空旅行vol.29』(2019年4月発売)から抜粋・再編集したものです。
2017年4月、カスタマーエクスペリエンス向上のために4億ポンドの投資計画を発表し、ラウンジの改修も進めていたブリティッシュ・エアウェイズ。アメリカ・ボストン国際空港、ロンドン・ガトウィック空港にオープンした新ラウンジをはじめ、ヒースロー空港にできたファーストおよびゴールド・エグゼクティブ・クラブ会員向けの専用通路「First Wing」もこの投資計画の一環で、2017年11月には、同社のファースト専用最上級ラウンジ「コンコルド・ルーム」もリニューアルして供用を開始した。ちなみにコンコルドとは世界で唯一実用化された超音速旅客機で、ブリティッシュ・エアウェイズとエールフランス航空の2社が運航していた。2003年をもって完全退役してしまったものの、全席ファーストクラスでロンドン~ニューヨークを4時間以内で飛んだコンコルドはブリティッシュ・エアウェイズでは特別な存在であり、そもそも「コンコルド・ルーム」は、コンコルド搭乗者のための専用ラウンジであった。
ヒースロー空港の新しい「コンコルド・ルーム」は、従来からの英国の伝統と格式をより洗練された空間に進化。シルクの裏張りのされたリネンカバーのかかった手作りのガラスの照明が周囲を優しく照らし、ランウェイを見渡せることから以前から好評だったテラスには、ゆったりをしたソファが備えられた。また「コンコルドダイニング」では、レストランのようにアラカルトメニューを楽しむことができる。
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