祝就航5周年!ANAエアバスA380”フライング・ホヌ”だけの設備
5月24日、ANAが成田〜ホノルル線の専用機材として導入したエアバスA380が、就航から5周年を迎えました。
A380といえば、総2階建ての超大型機で、その広大なキャビンスペースから、従来のANA機にはない設備が導入されているのですが、
今日は「ANA COUCHii」と「多目的ルーム」を紹介します。
小さなお子様連れでの旅なら、役に立つ設備ですよ。
"エコノミーフルフラット"を商品化したのが「ANA COUCHii」
ANAのエアバスA380は、ファーストクラスを筆頭に、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスの4つのクラスが設定されています。上級クラスであればあるほど、当然のことながらシートは大型化し、スペースも余裕があるので、乗れるものなら予約したいところですが、ANAのA380の場合、エコノミークラスであってもビジネスクラス並みの快適性を得られるシートがあります。それがエコノミークラスキャビンの最後方、71~76列目に設定されている「ANA COUCHii(ANAカウチ)」というシートです。
この「ANA COUCHii」の特徴は、座席下に格納されているレッグレストを座面と水平の位置にまで跳ね上げることで、フルフラットベッドを作れることです。海外旅行に頻繁に出かけられる方なら、もしかするとエコノミークラスがガラガラで隣に誰もいないとき、横列の席を独占して座面に横たわる、いわゆる”エコノミーフルフラット”の経験があるかもしれませんが、「ANA COUCHii」は前方の座席の間もレッグレストでしっかり埋め、正式に商品化したものと言えます。
おすすめの使い方は「大人1名と子供1〜2名」
「ANA COUCHii」は、窓側であれば3席、中央列であれば4席を独占することができます。1人で3~4席のすべてを占有してもいいですし、家族連れやカップルなどで利用するのももちろんOKです。
ただ、使い方としておすすめなのは「大人1人、子供1〜2人」の組み合わせでしょうか。その理由はフルフラットになったシートは、ベッドとして利用するだけでなく、小さな子供であれば自由度の高い、ちょっとした遊び場になるからです。小さな子供と飛行機に乗るとき、親としてもっとも困ってしまうことの一つが座席にじっとしていられないということだと思うのですが、その点「ANA COUCHii」であれば、座席の上で動き回ることができるので、子供のストレスも軽減させることができると思います。
一方で、もし大人だけの旅であれば、「ANA COUCHii」になる71~76列目の座席指定はおすすめしません。上記のように小さな子供が多くなる可能性があるエリアなので、もしかすると騒がしくなってしまうかもしれませんし、そもそも「ANA COUCHii」は、座席をフルフラットにするという機構上、シートピッチが他の席の34インチ(約86cm)比べて2インチ(約5cm)狭い、32インチ(約81cm)しかありません。よって71〜76列目は、「ANA COUCHii」も合わせて購入しない限り、他席に比べるとメリットが少ない座席とも言えます。
なお「ANA COUCHii」は、エコノミークラスの運賃に追加料金を支払うことで利用できます。詳しくはホームページで確認していただければと思いますが、4席をローシーズンに4名で利用した場合は1万3000円です。
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気兼ねなく授乳もできる「多目的ルーム」
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