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ANA、機内誌「翼の王国」をアップサイクルした新素材「あっぷるん」開発

プラスチック代替ともなる紙由来のアップサイクル素材が誕生した。

文:本誌編集部
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新素材「あっぷるん」。

 ANAグループは、機内誌「翼の王国」を原料としたアップサイクル素材「あっぷるん」を、BECS株式会社と共同で開発したと発表した。「世の中の“もったいない”を減らしたい」という想いから、社員提案型のビジネスコンテストを通じて実現したという。

 「あっぷるん」は、使用済みの機内誌から粉砕・回収された植物繊維を、BECS株式会社の特許出願技術により再配合して再生された新素材。石油由来の樹脂を使用せず、紙由来の原料ながらプラスチックと同様に柔軟な成形が可能で、プラスチック成形機にも対応する。手触りもプラスチックのようになめらかな質感を持つという。

 この素材は、使用後に既存の古紙回収フローでリサイクル可能であ、紙ごみの削減に加え、使い捨てプラスチック製品の代替素材としての可能性も秘めている。

 また、同社は「あっぷるん」製の飛行機ミニフィギュアを使用した体験型の子供向けワークショップを、6月14日から順次、全国各地の商業施設で開催する予定だ。イベントは東京都、神奈川県、千葉県、岐阜県、滋賀県、広島県で実施され、運営は株式会社アソビスキー、製造協力はキョーラク株式会社、技術提供はBECS株式会社が行う。イベント詳細はアソビスキー社のInstagramで情報が掲載される。

「あっぷるん」素材特徴。
プラスチック代替ともなる紙由来のアップサイクル素材が誕生した。

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