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ベトナム航空、日本就航30周年記念式典を開催。日越路線30年の成功、両国の協力と発展の絆をお祝い

日本とベトナムとの間は、1994年より30年間運航され続けてきた。両国の絆を深めたこの30年間は、各国の文化や歴史を知り、観光をより豊かにするための先駆けとなった。この式典を機に、さらなる観光促進を図るとともに、これまで関係を築いてきた各社と、より一層絆を深めた。

文:本誌編集部 写真:本誌編集部(特記以外)
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当初、わずか3便の関空便から始まったベトナム航空の日本直行便。2019年には週あたり81便を超えるフライトを持つ会社に成長。ベトナム航空は国際線は31都市、国内線は22都市にネットワークを広げている。
(Photo:Charlie FURUSHO)

祝30周年! 互いのさらなる発展と独自性を伸ばす決起と誓いを

 ベトナム航空は、1994年11月に関空=ホーチミン間に初便を就航させて以来、2024年で日本就航30周年を迎えた。これを記念し、2024年12月6日、ベトナム最大の旅行会社、サイゴンツーリスト共催のもと、都内のホテルにて記念式典が開催された。

 式典は大きく2部に分けて実施。第1部は「ベトナム観光促進プログラムおよび観光地紹介」を実施。動画を通してベトナムの魅力発信のほか、それぞれの会社の紹介や実績など、ベトナム観光の促進を図った。ここでは、ベトナムの観光地紹介ムービーの放映やベトナム航空のプロダクトや路線ネットワークの紹介ほか、サイゴンツーリストのプロダクトの紹介、旅行代理店・パートナー表彰式が行なわれた。

 第2部は「日本−ベトナム間 就航30周年記念式典および協力覚書調印式」を実施し、ベトナム政府関係者およびベトナム航空本社から代表団が出席した。

 ベトナム航空 本社CEOであるレ・ホン・ハー氏は「観光業の持続可能な発展戦略を推進し、日本市場でのさらなる成功を目指していく」と挨拶した。

 ベトナム航空は、これまで、ハノイ、ダナン、ホーチミンと日本の主要都市(東京、名古屋、大阪、福岡)を結ぶ10路線のほか、ベトナムと日本各地を結ぶ数百便のチャーター便も運航。30年間で、約10万回のフライトを運航し、日本路線において約1,600万人が利用してきたという。

 2025年は、関空=ダナン線を週4便での再開を予定。さらに、成田=ダナン線などでは、お盆や、年末年始などの時期には、機体をサイズアップする予定だ。

式典は、ベトナム政府関係者やベトナム航空本社の代表団が出席し、盛大に行なわれた
式典は、ベトナム政府関係者やベトナム航空本社の代表団が出席し、盛大に行なわれた。
ベトナム航空本社CEO レ・ホン・ハー氏が挨拶。「観光業の持続可能な発展戦略を推進し、日本市場でさらなる成功を目指していく」と今後の発展に意欲をみせた。
ベトナムへの観光誘致に対する継続的な発展と業務提携を目的とした覚書締結書の交換セレモニーを実施。左からサイゴンツーリストグループ セールス・マーケティングディレクター グエン・ティエン・ダット氏、ベトナム航空 日本支社総支配人 ゴー・シー・アイン氏、株式会社エムエスツーリスト 執行役員 東京営業本部 溝畠由希子氏。
鏡開きのセレモニーを通じて30周年をお祝い。登壇者は、ベトナム国会議長のチャン・タイン・マン氏をはじめとした、ベトナム政府関係者14名。

ベトナム航空 日本支社総支配人ゴー・シー・アイン氏に直撃!

ベトナム航空 日本支社総支配人 ゴー・シー・アイン氏
(Photo:Konan Ase)

――支配人が思い描く、ベトナム航空としての今後の将来像について教えてください。

 ベトナム航空では、新機材の導入による機材の多様化を進め、路線網をさらに拡充し、世界の主要都市への国際線ネットワークの一層の拡大を計画しています。また、ベトナムを代表する航空会社として、ベトナム航空エンジニアリング(VAECO)やフライトトレーニングセンター(FTC)を設立し、安全性や技術力の向上、人材育成に取り組んでいます。

 環境面では、最新機材の導入に加え、ベトナムの航空会社として初めて「持続可能な航空燃料(SAF)」を使用したフライトを成功させるなど、環境持続可能性の向上を推進しています。

 さらに、2025年度中には機内 Wi-Fi サービスを開始し、デジタル化を加速させることで、乗客の皆様により便利で快適なサービスを提供してまいります。

 日本路線においては、既存路線での便数増加や機材の大型化に加え、日本の地方空港へのチャーター便運航を計画しています。また、日本人客室乗務員の採用を再開することで、日本のお客様がより安心して機内でお過ごしいただける環境づくりに努めています。

――日本の航空ファンに向けて一言お願いします。

 ベトナム航空は、成田、羽田、中部、関空、福岡とベトナム各地を結ぶフライトを運航しており、使用機材として ボーイング787-9/10、エアバスA350-900、A321の3種類を運航しています。

 今後、一部路線での機材アップグレードを予定しており、エアバスA321からボーイング787またはエアバスA350への大型化を目指しています。これにより、最新鋭の機体で快適な空の旅をより多くのお客様に体験いただけるようになります。

 また、定期運航便がない地方空港へのチャーター便の運航計画も積極的に進めており、ベトナム航空の機体が皆様の地元空港に飛来する日を楽しみにお待ちいただければ幸いです。これからも、ベトナム航空とともに快適で楽しい空の旅をお楽しみください!

日本とベトナムとの間は、1994年より30年間運航され続けてきた。両国の絆を深めたこの30年間は、各国の文化や歴史を知り、観光をより豊かにするための先駆けとなった。この式典を機に、さらなる観光促進を図るとともに、これまで関係を築いてきた各社と、より一層絆を深めた。

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