ニュース

JAL、日本グリーン電力開発と規格外ココナッツ原料の国産SAFの商用化に向けた覚書を締結

その普及のためには安定的な供給が欠かせない「持続可能な航空燃料(SAF)」。JALは再生可能エネルギーを手がける日本グリーン電力開発と協力して国産SAFのサプライチェーン構築に取り組み、規格外ココナッツを活用した国産SAFの商用化を目指すことを発表した。

文:本誌編集部
X Facebook LINE
規格外ココナッツからココナッツオイル、そしてSAFへと姿を変えてゆくサイクルのイメージ。

 日本航空株式会社(JAL)は11月20日、食用に適さない規格外ココナッツを原料とした国産SAF(持続可能な航空燃料)製造事業の商用化に向けた覚書を日本グリーン電力開発株式会社との間で締結した。

 ココナッツは世界で年間7000万~1億トンが生産されるが、そのうち約30%が未成熟や発芽などの理由により食用に適さない規格外品という。

 日本グリーン電力開発は、こうした規格外品を有効活用すべく、2018年よりインドネシアで調達したココナッツを新たな原料としてSAFの製造に取り組んでいる。規格外ココナッツを原料とするSAFは2030年頃までの実用化が見込まれており、経済成長とエネルギー安全保障を確保しつつ、脱炭素化を進める取り組みであるAZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)協力案件の一つにもなっている。

 JALは、SAF利用を業界でリードしてゆくため、「2030年に全燃料搭載量の10%をSAFに置き換える」という目標を掲げ、商用化に取り組んでいる。JALと日本グリーン電力開発は、多様な国産SAFのサプライチェーン構築に取り組み、規格外ココナッツを原料とする国産SAFの商用化を目指している。

その普及のためには安定的な供給が欠かせない「持続可能な航空燃料(SAF)」。JALは再生可能エネルギーを手がける日本グリーン電力開発と協力して国産SAFのサプライチェーン構築に取り組み、規格外ココナッツを活用した国産SAFの商用化を目指すことを発表した。

関連キーワードもチェック!