連載

満艦飾 ~ 竹信大悟が撮ったこの一枚

文:竹信大悟 写真:竹信大悟
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月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

 日中はまだまだ暑いですが、夜はいくぶん過ごしやすくなってきて、夜撮には良い季節になってきました。夜に撮影していると周りから「ロゴライトついてないよ~」とか「あれ片方球切れかな?」なんて、飛行機の外部灯火の話がちらほら聞こえてくることがあります。

 飛行機の外部灯火も様々。撮影していて一番ポピュラーなのが衝突防止灯、アンチコリジョンライトですかね?そう、あの等間隔でピカっと光る赤いヤツです。あの赤い光がシャッターと同期して写るとなんとなく嬉しいものです。

 そして意外とレアなのが、ウイングインスペクションライト。胴体の横に取り付けられていて、翼の前縁やエンジンパイロンに着氷していないかを目視確認するためのライトです。

 でもこれが、なかなか点灯シーンにお目にかかれない。外航の乗員さんは点灯してくれることが多いんですが、伊丹あたりで撮影していると滅多にお目にかかれません。このライト、点灯してくれると翼やエンジンが闇夜に浮かび上がってとっても綺麗なので、撮れたらとってもラッキーです。

 ところで、前後のコマはピタッと止まっているのに、アンチコリジョンライトが同期したコマだけブレるあの現象ってなんですの?

 ご存じの方、編集部までお葉書で…(冗談です)。

竹信大悟

竹信大悟

1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファーであり、年間300日以上サウナに入るプロサウナー。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

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