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PR大使の百田夏菜子さんも駆けつけた! 祝・富士山静岡空港の開港15周年

2009年6月4日の開港から今年で15周年を迎える富士山静岡空港。記念すべき日を前にした6月1日からは「15周年祭」が始まり、PR大使を務める「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子さんも駆けつけて、式典と記念看板の除幕式が行なわれた。

文:本誌編集部/村田尚之 写真:村田尚之
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開港15周年PR大使の百田夏菜子さん。「PR大使に選んでいただきとても嬉しい気持ちです。ももいろクローバーZも15周年を迎えたところで、メンバーの玉井詩織ちゃんの誕生日も6月4日というご縁を感じています。そんな玉井詩織ちゃんがよく“旅に行こう!”と誘ってくれるので、せっかくならこの富士山静岡空港からメンバーと旅行に行けたらうれしい。一生懸命がんばります」。
新たに就任した鈴木康友 静岡県知事(右から二人目)、富士山静岡空港の西村等 社長(右)らと百田さんによる鏡開き。鈴木知事は「6月4日で開港15年という節目の年を迎えることができた。東日本大震災、コロナ禍など順風満帆ではなかったが、この日を迎えられたのは関係者の皆さまのご協力とご支援の賜物であり、厚く感謝を申し上げたい。節目の年は、感謝の年、そして飛躍の年としてさまざまなキャンペーンやイベントを用意しています」と挨拶。

「最後の新空港」が歩んできた15年

 開港当時の月刊エアライン誌面(2009年8月号)を開くと、「最後の新空港ともいわれる静岡空港の挑戦は、今後の地方空港が進むべき方向性を示す羅針盤ともなるはずだ」とその意義を綴っている。
 1987年の空港建設予定地決定、そして1996年には当時の運輸大臣が空港設置を許可。その後、13年の月日を経て完成した富士山静岡空港の開港初日は盛大なお祝いムードに包まれていて、地元の人たちや航空業界の大きな期待を背負っての船出であったことを実感させられる。
 当初の就航エアラインはANAとJAL、韓国や中国の海外エアラインであったが、翌7月23日からは静岡の翼として新たに産声をあげたフジドリームエアラインズ(FDA)が運航を開始し、全国への路線網を拡大しながら現在に至る。そう、富士山静岡空港の開港15周年の今年は、FDAにとっても就航15周年の節目の年なのである。ちなみにJALは2010年4月に自社運航の静岡路線から撤退するも、FDA運航によるコードシェアで現在もネットワークを維持している。
 その後、コロナ禍直前の2018年4月には国内線ターミナルが拡張、続いて同10月には新国際線ターミナルビルも供用を開始。そして2019年4月には三菱地所と東京急行電鉄(当時)による運営民営化を果たしたことも記憶に新しい。

富士山静岡空港を発着するマルチカラーのFDA機。FDAは開港直後の2009年7月23日にここ静岡から路線運航を開始し、地元静岡に本社を置くエアラインとして、この空港とともに歩みを進めてきた。
FDAによる「15年を振り返って、笑いと涙のトークイベント」。登壇者は運航乗員部から藤田智彦 機長、客室乗員部から西川彩奈さん、松浦由実さん、整備部から中野貴司さん。客室乗務員の訓練における涙涙の話から、オススメの機窓風景、さらには燃料搭載量についてや、Q&Aでは「翼は折れないの?」という質問が寄せられるなど、話題は幅広く、立ち見が出るほどの大盛況だった。

「さぁ、15!」 そして迎えたアニバーサリー

 そのような歴史を経て迎えた15周年。
 今年3月には、静岡県出身で“茶畑のシンデレラ”のキャッチフレーズで知られる「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子さんを15周年PR大使に任命。また同じく静岡県出身の漫画家さくらももこさんの人気作品「コジコジ」を15周年のマスコットキャラクターに起用し、「15周年」と「行こう」をかけた「さぁ、15!」のキャッチコピーとともにアピール。利用促進への取り組みを強化している。
 国内線ではFDAの新千歳・丘珠・福岡・鹿児島・出雲線に加えて、来たる7月からはANAによる新千歳・那覇線の通年運航が復活することで、今年はコロナ禍以前の利用水準を取り戻す見込みだ(なお、ANAの両路線は3月のみ1か月限定で運航されていた)。
 コロナ禍以前に多くの外国人旅行者を迎えた国際線は現在、チェジュ航空のソウル線(毎日)、中国東方航空の上海線(週2便)のみだが、取材時に見たソウル線のカウンターは大いに賑わっていたし、今夏はモンゴルの首都ウランバートルとを結ぶフンヌ・エアのチャーター便が複数回設定されるなど明るい話題が多い。
 6月1日(土)から始まった「15周年祭」は翌週末の6月9日(日)まで続き、さまざまなイベントで15年のアニバーサリー・イヤーを盛り上げている。
※イベントプログラムの詳細は関連リンクにある富士山静岡空港のウェブサイトからご確認ください。

7月に通年運航を再開させるANAからは人気の「ANA TEAM HND Orchestra」が登場して15周年を彩った。当日のセットリストは、“富士山”にちなみ童謡の「ふじの山(富士山)」からスタート、もちろん「アナザースカイ」も演奏。アンコールは「おどるポンポコリン」で、手拍子が鳴り止まぬ盛り上がりぶりだった。
式典後には旅客ターミナルビル2階、国際線搭乗待合室内に設置された15周年の記念看板を百田さんが除幕。百田さん自身が、15周年を迎えた富士山静岡空港から世界を旅するイメージだ。
2009年6月4日の開港から今年で15周年を迎える富士山静岡空港。記念すべき日を前にした6月1日からは「15周年祭」が始まり、PR大使を務める「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子さんも駆けつけて、式典と記念看板の除幕式が行なわれた。

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