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MRO Japan、ドイツのEFWと基本合意書を締結。日本初の貨物機改修実現へ

旅客機を貨物機へと変身させる、大掛かりで大変な技術を必要とする本事業がいよいよ日本で始まろうとしている。

文:本誌編集部
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旅客機から貨物機への改修
旅客機から貨物機への改修。

 4月22日にエアバス製旅客機から貨物機への改修事業の中核企業であるElbe Flugzeugwerke GmbH(エルベ・フルクツォイヴェルケ、以下EFW)と、日本唯一の航空機整備専門会社であるMRO Japan株式会社は、A320P2F/A321P2Fの改修作業についての基本合意書(MOU)を締結した。

 今回の基本合意書の締結に基づき、MRO JapanはEFWの委託先となり、P2F顧客に対して、A320P2F/A321P2Fの改修サービスを提供する。この協力関係により、MRO Japanは、エアバス製旅客機を貨物機に改修する日本初の事業者となる。

 締結を記念し、MRO Japan格納庫にて調印式が実施された。これから2024年10月の基本契約(GTA)締結を目指し、2025年10月以降の初号機受託に向けて準備を進めていく。

 EFWはエアバスとSTエンジニアリングが共同出資して設立したエアバス機を旅客型から貨物型へ改修する専門会社。4月11日に就航したヤマトグループのエアバスA321P2Fも、EFWの監督の下、シンガポールのSTエンジニアリングで改修された。

調印式の様子
調印式の様子
旅客機を貨物機へと変身させる、大掛かりで大変な技術を必要とする本事業がいよいよ日本で始まろうとしている。

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