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中部国際空港、作業車両への100%バイオディーゼル燃料供給の実証

中部国際空港は作業車両へ濃度100%バイオ燃料を供給する実証実験を開始した。

文:本誌編集部
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トーイングトラクター(左)とフォークリフト(右)

 中部スカイサポート株式会社と豊田通商株式会社は、中部国際空港で初となる、空港内の作業車両へ100%のバイオディーゼル燃料(B100)を使用する実証実験を開始した。
 本実証は、11月30までの間、空港制限区域内にて航空貨物や旅客機利用者の手荷物の運送用コンテナを牽引する車両である、トーイングトラクターおよびフォークリフトの計2台に濃度100%のバイオ燃料を供給するというもの。
 2050年までに、中部国際空港からの CO2 排出量の実質ゼロを目指す、豊田通商と中部国際空港株式会社が進める「セントレア・ゼロカーボン 2050」の取り組みの一環でもあり、空港内の車両に給油している軽油を、濃度100%のバイオ燃料に切り替えることで、1リットルあたり2.62kgのCO2排出量削減に寄与する。
 また、使用されるバイオ燃料は、豊田通商が株式会社ダイセキ環境ソリューションと連携し、トヨタグループや豊田通商グループ企業の社員食堂をはじめ、中部圏を中心に回収した廃食油を原料の一部として使用しており、中部圏における資源の有効活用と、エネルギーの地産地消にも貢献するものとなっているという。

 中部スカイサポート株式会社と豊田通商は空港の脱炭素化に向け、今後もバイオ燃料使用の拡大を視野に、継続的な運用を検討している。

実証実験で使用するトーイングトラクター
中部国際空港は作業車両へ濃度100%バイオ燃料を供給する実証実験を開始した。

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