ニュース

「RF14mm F1.4 L VCM」と「RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM」。2つの新RFレンズ、飛行機撮影での使いどころは

キヤノンから新たに登場した2本のRFレンズ。いずれも飛行機撮影では出番が少ない超広角をカバーする製品だが、さまざまな単焦点レンズでサイズを統一したRF F1.4 L VCMシリーズの新製品、そしてEOS Rシステム初の魚眼レンズ、それぞれ特徴を活かせば新たな絵作りにつながるだろう。

文:ウォレンス雄太(本誌編集部) 写真:ウォレンス雄太(本誌編集部)
X Facebook LINE
「RF14mm F1.4 L VCM」(右)と「RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM」(左)。

 キヤノンは2月5日、EOS Rシステムの新レンズとして、「RF14mm F1.4 L VCM」および「RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM」を発表した。

 「RF14mm F1.4 L VCM」は、キヤノンが2024年から展開する開放F値1.4の単焦点レンズ群、RF F1.4 L VCMシリーズの新作。2007年に発売された「EF14mm F2.8L II USM」と比較して開放F値が2段明るくなっているが、重量は約10%軽量化している。また、他の20mm、24mm、35mm、50mm、85mmのF1.4 L VCMレンズとサイズ感を統一。ただし「RF14mm F1.4 L VCM」はレンズフードが一体型のため、全長が約13mm長いほか、前面レンズが球面のためフロントフィルターの装着には対応しない。

 レンズは13群18枚の構成。キヤノンの超広角レンズでは初採用となる蛍石レンズのほか、UDレンズやBRレンズの配置を最適化し、画質劣化の原因となる色収差を抑制している。また非球面レンズ3枚を適切に配置することでサジタルフレアを低減し、絞りを開放した状態でも星景・夜景などの点像が滲まず、シャープに描写できる。

マウント側には他のRF F1.4 L VCMシリーズ製品と同様にアイリスリングを装備。レンズフードは一体型となる。
「EF14mm F2.8L II USM」と比較すると全長こそ長くなったが、最大径は3.5mm細く、重量は約10%軽くなっている。

 一方の「RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM」は、キヤノンにとって2011年に発売された「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」以来、約15年ぶりとなるフィッシュアイズームレンズの新製品。焦点距離によって全周魚眼と対角線魚眼、2種類の描写を楽しむことができ(APS-Cカメラ装着時は対角線魚眼のみ)、7mm端においてはフルサイズ対応の交換レンズでは世界初となる水平・垂直ともに190度の範囲を記録することが可能だ。

 レンズ群はレプリカ非球面レンズ×2枚、UDレンズ×5枚を含む11群16枚の構成。「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」から開放F値が1段明るくなっているが、約64gの計量化に成功。さらにレンズ後部には本体にそのままドロップインフィルターを装着することができるスロットを装備し、「ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R」と同じフィルターが使用可能だ。

レンズフードは取り外し式。14mm端以外ではケラレが発生するため、外して使用する。
本体後部にドロップインフィルターをそのまま装着可能。前面が球面レンズでフィルター取り付けが不可能だけに、嬉しい機能だ。

 2つの新製品のキヤノンオンラインショップ価格は、「RF14mm F1.4 L VCM」が36万8,500円、「RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM」が25万8,500円(いずれも税込)。2月
10日10時に予約受付を開始し、2月20日に発売する。超広角レンズは望遠レンズと比べて飛行機撮影において出番が少なく、投資がしづらい部分かもしれないが、これらのレンズの活用シーンとして考えられるのはどのようなところだろうか。

 「RF14mm F1.4 L VCM」なら、その開放F値を生かし、例えば伊丹空港の千里川土手といった航空機との距離が非常に近いポイントでの夜撮や、夜の空港風景や星空と絡めた引きの作品を捉える際に役立つだろう。またサイズ感が同じ他のRF F1.4 L VCMシリーズと一緒に使用することで、三脚使用時のバランスや位置の再調整も最小限で済む。

 また「RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM」であれば、全周魚眼を生かした絵作りにも挑戦したい。羽田空港の南風時の都心ルートや、伊丹空港や福岡空港といった都心部にある空港で、地上の建物などを絡めて撮影するのも面白いだろう。

「RF14mm F1.4 L VCM」は他のRF F1.4 L VCMシリーズとのサイズ感の共通性がポイント。
「RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM」は全周魚眼らしい円形の作品や、焦点距離7mm、190度という広い視野角を使った絵作りに活用したい。

 そして同日には、動画クリエイター向けに展開するAPS-Cサイズのミラーレスカメラ、「EOS R50 V」のホワイトカラーも発表。ボディ単体での販売はなく、シルバーの「RF-S14-30mm IS STM PZ」とセットのレンズキット(キヤノンオンラインショップ価格:14万8,500円・税込)、または同レンズに加え「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」(通常のブラックカラー)もセットになったダブルズームキット(同17万8,200円・税込)の2種類の展開となる。2月10日10時に予約受付を開始し、RF-S14-30 IS STM PZレンズキットは2月20日、ダブルズームキットは3月下旬に発売する。

ホワイトを新たに設定した「EOS R50 V」。いずれのレンズキットにも付属する「RF-S14-30mm IS STM PZ」もシルバーの特別仕様だ。

 さらに、発売から30周年を迎えたコンパクトデジタルカメラPowerShotシリーズに、記念モデル「PowerShot G7 X Mark III PowerShot 30th Anniversary Edition」も設定された。カメラをイメージした30周年記念ロゴが本体上部に入る特別仕様の「PowerShot G7 X Mark III」に、限定のリーフレット、記念ロゴ入りの専用ソフトケースがセットとなり、化粧箱も記念ロゴが箔押しされた特別仕様となる。数量限定で、3月3日10時に予約開始、4月下旬に発売。キヤノンオンラインショップ価格は14万8,500円(税込)となる。

数量限定で販売される「PowerShot G7 X Mark III」の記念モデル。本体上部、撮影時に常に目に止まる位置に記念ロゴを入れ、特別感を演出している。
この日のメディア向け発表会では、歴代のPowerShotカメラも展示された。

関連キーワードもチェック!