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AIで進化した次世代フラッグシップ! SONY α1 IIとFE 28-70mm F2 GMを発表

ソニーが新たなミラーレスカメラのフラッグシップ「α1 II」と、新レンズGマスター「FE 28-70mm F2 GM」を発表。αファンイベントで、早速実機を体感してきた。

文:本誌編集部 写真:本誌編集部
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メディア向けのイベントで新製品を紹介した、ソニーマーケティング株式会社レンズテクノロジー&システム事業部長の岸 政典氏(右)と同プロダクツビジネス本部 デジタルイメージングビジネス部の岡 祐介氏。

αシリーズのフラッグシップモデルは第2世代へ

 ソニーは11月19日、フルサイズミラーレスカメラの第2世代フラッグシップモデル「α1 II」、およびαレンズで初めてズーム全域の開放F値2を実現した新レンズGマスター「FE 28-70mm F2 GM」を発表。翌20日から21日にかけてこれらの製品を実際に試すことができる「α SPECIAL EVENT 2024」を東京ビッグサイトにて開催した。

 「α1 II」は、2021年3月に発売されたαシリーズのフラッグシップ機、「α1」の後継モデル。「Unrivaled 孤高の第二幕」というキャッチコピーの下、αシリーズ最先端のイメージセンサー、画像処理ユニット、AIプロセシングユニットが融合している。

 有効画素数5,010万画素のイメージセンサーや画像処理ユニット「BIONZ XR」こそは「α1」と同等だが、ボディ内手ぶれ補正はシリーズ最高となる中央8.5段、周辺7.0段を実現。さらに「α1」ユーザーから要望が多かったという中・高感度領域の低ノイズ性能が向上している。

「α1 II」に、望遠レンズ「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」を装着した様子。望遠レンズを使う機会が多いヒコーキ撮影だが、グリップ性の向上により、こうしたレンズの装着時の負担が軽減されている。

ヒコーキ撮影でも活きる「狙った被写体を逃さない」ための進化

 ヒコーキを撮る上で気になる、連写やオートフォーカス(AF)性能。「α1」と同じ最大30コマ/秒、120回/秒のAF・AE演算処理が受け継がれ、高速連写中でも1枚ごとに被写体をしっかり追従する。またシャッターボタンを半押ししていれば、全押しする最大1秒前まで遡って記録される「プリ撮影機能」も搭載している。

 そして、「α1 II」において特筆すべき進化点が、AIプロセシングユニットの搭載だ。その恩恵を大きく受けたのがAFで、被写体認識に「α1」にはなかった「飛行機」などの乗り物が追加された。さらにαシリーズで初めて、被写体を自動で認識する「オート」モードを搭載。撮影する被写体を設定しなくても、AIが自動で判別して追従してくれる。

 他にも人間工学に基づき操作性やグリップ性が向上。特に望遠レンズ装着時の負担が軽減されている点は、ヒコーキファンにとって嬉しい進化だ。また充電器はバッテリーを2個同時に充電できる「BC-ZD1」が付属するほか、アイピースも標準の「FDA-EP19」に加えて深型の「FDA-EP21」が付いてくる。より周囲の光に邪魔されることがなく撮影に集中できる。

 メディア向け説明会で登壇したソニーマーケティング株式会社 レンズテクノロジー&システム事業部長の岸 政典氏も「ソニーの最新技術をすべて凝縮して、高解像度と処理速度、AFが進化しています」と新製品をアピール。また同プロダクツビジネス本部 デジタルイメージングビジネス部の岡 祐介氏は「AFの“飛行機”認識が搭載されたフラッグシップです。またボディに限らず、αシステムは望遠レンズも含めて小型軽量の設計になっています」とヒコーキファンに向けての魅力も語ってくれた。

被写体認識の設定画面。写真のようにオートに設定すれば、AIが自動で認識する被写体を識別してくれる。

同時に発表された小型・軽量のF2通しレンズ

 また「α1 II」と同時に発表されたGマスター「FE 28-70mm F2 GM」は、前述の通りαレンズで初めてF2通しを実現しながら、小型・軽量である点が特徴。一方で単焦点に迫る描写力もズーム全域で実現し、このレンズ用に最適化された4 基のXD(extreme dynamic)リニアモーターとフローティングフォーカス機構により、「α1 II」をはじめとする最新のカメラのAF性能を最大限に引き出す。

F2通しの大口系ズームレンズながら、質量を1kg以下の910gに抑え、最大径φ92.9 mm×長さ139.8 mmという小型・軽量化を実現した。

発売は12月20日。11月23日からソニーストアで展示

 今回発表された「α1 II」と「FE 28-70mm F2 GM」は、12月13日に発売予定。さらに「α1 II」に付属する深型アイピース「FDA-EP21」も、新商品として12月20日からラインナップに加わる。いずれも予約受付は11月26日から開始され、市場想定価格は「α1 II」が約99万円前後、Gマスター「FE 28-70mm F2 GM」が約50万円前後、「FDA-EP21」は希望小売価格が2,750円(いずれも税込)となっている。

 3つの製品はいずれも、銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神の各ソニーストアにて11月23日から展示される予定だ。

「α SPECIAL EVENT 2024」の会場内の様子。歴代のαシリーズカメラの展示に加え、「α1 II」や「FE 28-70mm F2 GM」を用いてバスケットボールやポートレートの撮影をしたり、プリ撮影機能を体感できたりするコーナーが設けられていた。
ソニーが新たなミラーレスカメラのフラッグシップ「α1 II」と、新レンズGマスター「FE 28-70mm F2 GM」を発表。αファンイベントで、早速実機を体感してきた。

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