特集/本誌より

石垣島&西表島旅行でANAのサービスを使いまくってみた

東京や大阪からの直行便がある最遠の地、石垣島。この地でANA Xが提供するANAマイレージクラブ関連のアプリやサービス、ツアー商品を活用した旅行を体験した。意識して使ってみると実に広範なサービスが展開されていて、旅の最中、ずっと活用できることを実感する旅となった。

文:本誌編集部 写真:本誌編集部
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「石垣島へ来たーっ!」と実感できる具志堅用高さんの像。後ほどお届けする離島ターミナルに設置されている。

 沖縄・八重山諸島に位置する石垣島。東京や大阪など本州の主要空港からの直行路線がある国内最南端かつ最西端の地だ。国内線のヒコーキ旅でもちょっと特別感のある石垣・八重山地方で、ANA Xが提供するサービスを体験できるツアーに参加する機会を得た。

 ANA Xは、ANAトラベラーズのブランドで展開する旅行商品のほか、ANAマイレージクラブのマイルを貯めたり、使ったりできるさまざまなサービスやアプリを展開している。これらをうまく使いながら八重山エリアの旅を楽しみましょう、というわけだ。ただ、体験ツアーへの参加とは言いつつも、それまで国内最西端の到達地が下地島であった筆者にとって、初めて訪れる石垣島への旅そのものも楽しみにしていた。

ANA Pocketを準備して、767-300で石垣島へ

 利用するのはもちろんANA便だ。1日2便の羽田発→石垣行き便のうち、朝出発するNH89便に乗っての移動となった。3月30日に始まった夏スケジュールではボーイング777-200が投入されているが、取材時はボーイング767-300が使用されていた。

 さて、ANA便を利用するのであれば、当然ANAマイレージクラブ(AMC)に加入してマイルを貯めたいし、そのために「ANAマイレージクラブアプリ」も大いに活用したい。AMCアプリにはANAが提供する決済サービスの「ANA Pay」も統合されている。飛行機に乗ってマイルを貯め、旅先でもANA Payでの決済を積極活用することでマイルも貯まる。逆にANA Payは貯まっているマイルを買い物に利用することもできるので、うまく循環させることでお得な旅になるだろう。ANA Payも1月末にリニューアルし、ANAマイルからのチャージ分であることを意識することなく決済に利用しやすくなっている。

 さらに、ANA Pocketもぜひ利用したい。今回のように長距離を移動するのであればなおさらだ。移動に対してポイントが貯まる“ポイ活”アプリで、貯めたポイントをANAマイルなどに交換することができる。ポイント付与対象となる移動手段は、徒歩、自転車、電車、飛行機、船などなんでもあり。スマホ内のGPSで距離と移動手段を判定して、自動的にポイントが貯まっていく。

広告を見ることでチャレンジ達成時の獲得ポイントを“ブースト”できるANA Pocket。しっかり下調べをしてブーストすると効率よくポイントを貯められる。羽田→石垣線の搭乗前に「飛行機で1,500km移動しよう!」と1,000kmをブーストしておいたのだが、このフライトだけで約4,000ポイントを獲得。

 加えて、毎日の“チャレンジ”をこなすことで多くのポイントを獲得できる。例えば、「飛行機で1,500km移動」などのチャレンジがある。この移動距離であれば、羽田=石垣間で達成が可能であるが、さらにチャレンジに参加し、達成することで、通常の移動ポイントに加えてチャレンジの報酬ポイントも獲得できるのだ。

 このチャレンジ報酬は、広告を見ることで“ブースト”をかけることができる。飛行機で1,500km移動の場合は、参加するだけなら報酬は500ptだが、広告を1回視聴すると550pt、2回視聴すると650pt…と段階的に増え、最大1,050ptを獲得できる。

 広告を見るのにも時間がかかるので、確実に達成できそうなチャレンジを見極め、さらに見る回数に対して得られるポイントが多いものを検討して効率よくポイントを獲得したい。そう思って、地図とにらめっこして移動距離を想定したり、広告視聴1回あたりのブースト量をチャレンジごとに比較したりと、画面を遷移しながらあれこれ考えるわけだが、これが意外に楽しい。

 そんなことをしている時間があるなら素直に広告を見る数を増やした方がよいのかもしれないが、少なくとも移動距離だけでも、行程に沿ってある程度は想定しておくことをお勧めしたい。

 今回の羽田=石垣線はまさにそんな路線である。“2,000kmぐらい”というイメージの路線であるが、チャレンジには「飛行機で1,500km移動」と「飛行機で2,000km移動」がある。実際にはこの路線はわずかに2,000kmに届かないので、「飛行機で1,500km移動」をブーストするのが正解なのだが、イメージだけで2,000km移動をブーストしてしまうと広告を見てもそのリターンが得られない結果となってしまうのだ。

まだ朝の香りが残る羽田空港で出発を待つNH89便。
離陸後。逆光を浴びてシルエットのように浮かぶ房総半島(奥)と三浦半島(手前)。
洋上に出ると一面雲の海。
石垣空港へアプローチ。浅瀬のサンゴや地上の様子を眺めて沖縄を実感する。
南ぬ島 石垣空港に到着。

まずはANAグルメマイル対応のお店でお昼ご飯

 さて、冒頭で触れたとおり、これはANA Xが提供するサービスを体験するツアーである。その体験ができるコースを自然に(強制的に?)巡れるよう、ANA Pocketにツアー専用の特別なチェックインポイントが設定された。

 当然、羽田空港、石垣空港(南ぬ島石垣空港)でANA Pocketのチェックインを済ませているが、これは“ANAが就航する国内空港”という標準のチェックインポイントとなる。特別なチェックポイントが初めて登場したのは、お昼ご飯に訪れた店舗だ。

 島料理のお店「あじまー商店」。ここは、「ANAグルメマイル」の対象店舗…と、このような感じで、ANA Pocketに設定された特別なチェックポイントに行けば、ANA Xが提供するなんらかのサービスを知ることができるというツアーなのである。

 そんなANAグルメマイルとは、ネット予約のうえで来店し、その際にANAマイレージクラブカード(またはアプリのデジタルカード)の提示やANAカードの支払いといった条件で一定のANAマイルが貯まるもの。来店人数や、支払金額に対してマイルが加算される仕組みだ。

ANA Pocketにある羽田空港と石垣空港のチェックインポイント。大きな空港だと空港内でも所定のポイントから離れていると判定されてチェックインできないことがあるので注意。
ANAのサービスを体験するために独自のチェックインスポットが設定されるなかでの旅となった。

 そんなわけで、石垣島を訪れて早々、島料理に舌鼓を打つ。いただいたのは八重山そばと豚ラフテー。八重山そばは、本島でよく食べる沖縄そばとは違って、さっぱりとしている。豚ラフテーは濃厚そうな見た目ほど味付けは濃くなく、こちらもさっぱりとした後味だ。お昼ご飯にはちょうどいい。

 同店は居酒屋でもありアルコールも豊富だ。泡盛やシークァーサーを使ったカクテルなど、郷土を感じるお酒も多い。筆者は食事後に現地で仕事の予定があったのでアルコールは避け、島生姜を使ったというジンジャーエールで食事を締める。旅の始まりに土地の料理をいただき、一気に気分も高まったのだった。

訪問したあじまー商店は730交差点のすぐ近く。1978年7月30日(730)に、米国統治時代に決められた右側通行から、日本型の左側通行に自動車の通行が切り替わったことを記念した石碑がある。
あじまー商店。
八重山そばと豚ラフテーのセットをいただく。
左/島生姜の自家製ジンジャーエール。右/隣では同行した方が石垣牛のハンバーグを注文。音と香りに誘われる。

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