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曇天の空から舞い降りたボーイング747LCF。スポットへとタキシングする姿をローキーに捉えた。晴れの日よりもコントラストが弱い分、思い切った露出設定で攻めることができた。展望デッキから一番近い誘導路を通過するため、さまざまなレンズ選択が可能。オーソドックスに撮るもヨシ、己の感性で切り取るもヨシ。
Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/1600 f8 ISO200
対岸の「高砂山公園」は桜の名所としても有名で、満開近くになると夜桜のライトアップが始まる。近所のシルバー世代の方々が訪れ、賑やかさのある公園だ。その展望台からの眺めは絶景で、地元のヒコーキ写真愛好家も訪れるセントレア外周のメジャー撮影ポイント。この日は春にもかかわらず視程抜群。波も穏やか。定番ショットとはいえ、天候や時間帯で化けるポテンシャルを秘めている。
Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S + Z TELECONVERTER TC-1.4x(840mm) 1/800 f11 ISO400
セントレアといえばこのアングルという定番ショット。スポットにずらりと機体が並ぶ様子や、斜め配置の8番スポットにレア機が駐機した場合、あるいは夜のショットなど、ポテンシャルを秘めた撮影ポイントでもある。
Nikon Z9 NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(48mm) 1/640 f8 ISO100
スカイデッキが滑走路へ向けて垂直方向に延びているため、そのターミナルビル側に立ち位置を取れば先端部分の見学者を前ボケにすることもできる。ここでは意識が向いていないご家族を横目に、一生懸命にエアボーンするAIRDO機の憂いを表現してみた。
Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/400 f8 ISO500
春の柔らかい曇天の雰囲気で。背景が海なので、チェジュ航空のオレンジ色が映えるよう、ややスローシャッターにしてふんわりと。
Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(230mm) 1/20 f8 ISO100 ND8フィルター使用
スターフライヤーの出発機とJTAの到着機がすれ違う様をスローシャッターで表現。セントレア開港当時から気に入っているアングルだ。
Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(155mm) 1/13 f10 ISO100 ND8フィルター使用
RWY36に着陸する747LCFを捉えた。このスタイル、このボリューム感なので遠くからでも目視しやすく、またその存在感から機体が遠くても絵作りしやすい。セントレアへの飛来機会が多いとはいっても不定期便だけに、やはり実際目の当たりにすると緊張するもの。また、冒険しずらい機体でもある。それでもあえて果敢に、さまざまな表現にトライしたい。
Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/500 f8 ISO400
初めてこの光景を見たとき、「そうやってボディが開くのか」と驚愕したことを覚えている。画面の右隅にいる人を入れることで大きさを表現。またあえてDREAM LIFTERの“D”の縦線とエプロン照明の電柱を重ねて癖をつけた。このあたりは見た人やフォトコンの審査員には伝わりづらいかもしれないが、考えながら撮ることはとても大切だ。
Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm) 1/400 f8 ISO100
伊勢湾の海の色は綺麗だ。思わず靴を脱ぎ捨てて波間に戯れたくなる気持ちもよくわかる。こんなホンワカした雰囲気になる保証はないが、筆者も撮影ミッションがなければ海に…笑。(常滑りんくうビーチ)
Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(140mm) 1/800 f8 ISO200
セントレアを切り取る、対岸市街地の絶景撮影ポイント3か所
風もなく海の表情も穏やか。対岸の三重県の山々は標高も高く比較的スッキリとした絵になるのが特徴だ。着陸誘導橋を画面の三分の一の下線に。水平線とヒコーキの位置を上下の中心線にして画面に安定感を持たせた。(高砂山公園)
Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/1000 f8 ISO200
シンガポール航空の787-10の低い上がりを想定して、セントレア大橋を渡る名鉄電車との絡みを狙っていた。ミュースカイでも良いのだが海の青色と被りあまり目立たない。できれば名鉄らしく赤い塗装の電車を待っていたところに…。(本宮神社展望台)
Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm) 1/800 f8 ISO200
太陽の沈む位置を考慮して撮影ポイントを急遽移動。三重県の大地に優しく降り注ぐ夕暮れの光をバックに、静寂な海を航行する船と、ゆっくりタキシングする中国東方航空のエアバスA320をローキーに捉えた。(高砂山公園)
Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/400 f8 ISO800
太陽は雲に隠れているものの、西の空に切れ間があるためにシャーベットオレンジ色の空が海に反射している。「空港がなかったころは何にもない町だったよ」と、散歩に来られた地元の方がポツリと言った。それを聞いて、少し町並みを入れて撮ってみようとレンズを変えた。(樽水本宮神社 展望台)
Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(300mm) 1/500 f8 ISO200
日没後30分間は最低でも粘りたい。建物の灯りと残照の空のバランスがちょうど良くなるタイミングが訪れるのを待つ。まるで夢が詰まった希望の島のようにセントレアが輝きはじめた。今回の撮り下ろしの中で、最も海上空港らしさが出ているショットになったかもしれない。(高砂山公園)
Nikon Z9  NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(300mm) 1/125 f8 ISO6400