航空旅行

機内食で名店の味を楽しめるエアライン

飛行機に乗ったとき、特に国際線では、
なんだかんだ言いながら機内食は楽しみなものの一つではないでしょうか?
機内食も進化していて、最近ではビジネスクラス以上を中心に
名店の味が楽しめるエアラインも少なくありません。
今回はそんな名店の味が楽しめるエアラインについてまとめてみました。

文:『航空旅行』編集部
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ANA_F_washoku
ANAファーストクラス和食「瓢亭」髙橋義弘氏監修メニューのイメージ。
Photo:ANA

日本のエアラインは名店とのコラボに積極的

 名店とのコラボにおいて、日本のANAとJALは世界的にみても積極的なエアラインです。
 まずANAは、著名なシェフやお酒の専門家、航空業界でも屈指のレベルを誇るANAシェフで「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」を結成し、メニューを監修しています。

<THE CONNOISSEURSのメンバー>
和食 「銀座 奥田」店主 奥田 透氏
和食 「瓢亭」15代当主 髙橋義弘氏
フレンチ 「レストラン リューズ」オーナーシェフ 飯塚隆太氏
フュージョン 「新門前 米村」オーナーシェフ 米村昌泰氏
フレンチ 「entre nous」オーナーシェフ、「ランディス台北 Paris 1930 de Hideki Takayama」カリナリーディレクター 髙山英紀氏
ワイン 世界最優秀ソムリエ(2000年) オリヴィエ・プーシエ氏
ワイン 「アンダーズ東京/ホテル虎ノ門ヒルズ」エグゼクティヴ ソムリエ/ビバレッジダイレクター 森 覚氏
日本酒 「コンラッド東京」アシスタントF&Bマネージャー 北原康行氏
ANAシェフ 総料理長 清水 誠氏
ANAシェフ 和食料理長 森 誠剛氏
ANAシェフ 洋食料理長 山田真吾氏
ANAシェフ ペストリー 相田紀昭氏

 ちなみにConnoisseur(コノシュアー)とは、「その道を極めた目利き」をあらわす言葉で、欧米線など長距離国際線のメニューは、3〜5月(春)、6〜8月(夏)、9〜11月(秋)、12〜2月(冬)の年4回更新されます。次のターンではどの名店、シェフの味が登場するのか、これもまたANAに搭乗する楽しみですね。

JALはエコノミークラスでも3つ星の味

 名店とのコラボメニューは、一般的にはビジネスクラス以上の上級クラスが中心なのですが、JALはエコノミークラスでも著名なシェフが手掛けています。たとえば今月の日本発では、京都にある「日本料理 研野」のシェフ、酒井研野氏のメニューで、メインディッシュは「葱たっぷり焼き豚丼」か「バター香るチキンのとろとろたまごライス」の2種類から選べます。また羽田・成田発ホノルル行きでは、ミシュランガイドで三つ星を獲得した「L’Effervescence」の生江史伸シェフによる監修メニューです。エコノミークラスでミシュラン、それも三つ星の味を用意するとは、JALがいかに機内食に注力しているかがわかりますよね。
 なお、当然のことながらビジネスクラス以上も日本を代表するシェフがメニューを監修しており、

<日本発ファーストクラス>
和食「石かわ」 石川秀樹氏 
和食「虎白」 小泉瑚佑慈氏
洋食「カンテサンス」 岸田周三氏

<日本発ビジネスクラス>
和食「蓮 三四七」 三科 純氏
洋食「L’Effervescence」 生江史伸氏

<日本発ファーストクラス・ビジネスクラスアラカルト担当>
食プロデューサー 狐野 扶実子氏

<米州発ファーストクラス・ビジネスクラス>
JALコーポレートシェフ 内山直樹氏

<パリ発ファーストクラス・ビジネスクラス>
洋食「Restaurant PAGES」 手島竜司氏

<ロンドン、ヘルシンキ、フランクフルト、パリ発ファーストクラス・ビジネスクラス>
和食「露結」 林 大介氏

<ホノルル発ビジネスクラス>
洋食「PARIS.HAWAII」 山中祐哉氏

<ベジタリアンヴィーガンおよび卵、乳製品を含むベジタリアンの食事>
「No Code」 米澤文雄氏

という、こちらも人気の、予約困難店ばかりがずらりと並んでいます。
 ちなみにアルコール類の選定では、ワインテイスターの大越基裕氏とバーテンダーの後閑信吾氏が関わっています。

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