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JALの伊丹=隠岐、種子島線が就航50周年。伊丹出発時には記念セレモニーを実施
東亜国内航空、日本エアシステム、そしてJALグループと受け継がれた2つの路線が就航50周年に。セレモニーの開催や記念品配布を通じて節目を祝った。

伊丹=隠岐線は737に大型化 初日には万博特別塗装機がアサイン
JALが運航する伊丹=隠岐線、種子島線が、2025年に就航50周年を迎えた。これを記念して8月1日、伊丹空港の搭乗口でセレモニーが実施され、関係自治体や航空会社の関係者が出席。搭乗者へは記念品贈呈が行なわれるなど、半世紀の節目を祝う一日となった。
伊丹=隠岐線は1975年4月1日に東亜国内航空(のちの日本エアシステム)により開設され、当時は日本航空機製造のYS-11を使用。現在は伊丹を拠点とするJALグループのエアライン、J-AIRが運航を担っている。例年、夏季の多客期に機材を大型化しており、今夏も8月1日からJALのボーイング737-800を使用しての運航が始まった。

機材大型化の初便となった伊丹発隠岐行きJAL2331便には、大阪・関西万博仕様の特別塗装機「JALガンダムJET」(登録記号:JA342J)がアサイン。出発する14番ゲートではセレモニーが実施され、長内繁樹 豊中市長をはじめ、大庭孝久 隠岐の島町 副町長、内藤建一郎 JAL執行役員が出席。半世紀にわたる同路線の歩みを振り返りながら、今後のさらなる地域連携への期待を語るなど、50年の節目の挨拶を行なった。
JAL2331便には124名の乗客が搭乗。夏休みということもあり、家族連れの姿も多く見られた。搭乗の際には記念品が手渡され、ほぼ定刻の12時27分にブロックアウト。ランプでは関係者が横断幕を掲げて出発を見送った。
なお隠岐空港は同じ8月1日に開港60周年を迎え、当日はフライトシミュレーター体験ブースや屋台の設置、航空券などがあたる抽選会の実施といった記念イベントが開催された。


季節運航の種子島線でも50周年を記念して記念品を配付
一方の伊丹=種子島線も1975年2月1日、同じく東亜国内航空がYS-11で開設。現在は年末年始と夏季限定の季節運航便で、今夏は8月1日〜28日(10日・17日を除く)に運航される。今季の初便となった伊丹発種子島行きJAL2457便の搭乗口である16番ゲートでは、50周年を告げる特別アナウンスを実施。乗客62名に記念品が手渡された。機材はJ-AIRが運航するエンブラエル170(登録記号:JA224J)が充当され、14時3分にブロックアウトした。
今年7月1日に45周年を迎えた伊丹=鹿児島線、そして今回50周年を迎えた伊丹=隠岐、種子島線といった関西圏と地方とを結ぶ路線は、地域間の観光やビジネスの重要な架け橋として利用者からの支持が根強く、その重要性を再認識する節目の1日となった。


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