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香港らしさを求めて ~ 芳岡 淳が撮ったこの一枚

文:芳岡 淳 写真:芳岡 淳
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月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

 香港といえばHAECOポイントからの山背景の離陸が名物でしたが、最近では滑走路運用の変化から、滑走路2本時代に稀に見られたビルを背景に撮影できるRWY25Lへの着陸も復活しました。

 しかし、RWY25Lへと着陸するのは、16時以前に到着する貨物便のみ。そして夏場の香港で撮影に適した太陽光線になるのは15時以降であることから、撮影チャンスはわずか1時間程度になります。

 その間にどれほどのトラフィックがあるのかが、第一の問題。そしてできれば香港のトラフィックらしい珍しい747カーゴを撮りたいという2つの条件が合致しないことには納得いく写真が撮れない難しさがあります。

 デビュー当初はなかなか撮ることができないと苦戦していたコンパスエアカーゴの747-400Fがタイミング良く着陸。今では何度も撮影した機体ですが、各地での撮影でバリエーションが増えることは良いことだと前向きに捉えます。

2024年8月 香港国際空港

芳岡 淳

芳岡 淳

1994年生まれ。神奈川県横浜市出身。 小学生の頃、北海道への家族旅行で747-400Dに搭乗したことで旅客機撮影が趣味に。2015年からは積極的に海外へ遠征し、世界中で747-400を中心に旅客機や貨物機を追いかける撮影スタイルを展開。

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