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開業まで、あと1月!北陸新幹線金沢~敦賀の見どころとは?

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所要時間、開業でどう変わる?

 それでは新幹線開業で敦賀へのアクセスがどれほど利便性が高まったか比較してみよう。今回は、東京駅を9時に出発するケースで比較してみた。

■2024年2月現在のダイヤ
「かがやき507号」東京9時20分発→金沢11時52分着~乗り換え~「サンダーバード22号」12時14分発→敦賀13時41分着

■2024年3月16日以降のダイヤ
「かがやき507号」東京9時20分発→金沢11時52分着~乗り換え不要~11時54分発→敦賀12時43分着

 上記のように、1時間近くも所要時間が短縮される。金沢での乗り換え時間が無くなったのも大きい。
 ただ、東京から敦賀に向かう際は、東海道新幹線で米原へ向かい、「しらさぎ」に乗り換えて敦賀に向かうほうが早い。
 2024年2月現在のダイヤだと、

「ひかり637号」東京9時33発→米原11時47分着~乗り換え~「しらさぎ53号」11時56分発→敦賀12時24分着

という時刻となる。所要時間は3時間を切るが、乗り換えが必要となるので、参考にしていただきたい。
 ここでオススメしたいのが、乗車券を東京から北陸新幹線、北陸本線、東海道新幹線経由で品川まで(あるいは逆)のルートで買い、日本の中心をぐるっと一筆書きで旅行するパターンだ。これだと乗車券の有効期限は7日間あるため、途中下車しながらの旅行も可能となる。東海道新幹線と北陸新幹線を乗り比べてみるのはいかがだろうか。
 
 福井県への移動に新幹線という選択肢が増える。また新幹線開業で、沿線は盛り上がりをみせている。今回のルポを参考にしていただき、自身の旅のスタイルにあった移動手段で、ぜひ福井県へ旅していただきたい。

 金沢駅に「鉄道唱歌」のメロディが流れた。12番線に入線したのは敦賀駅に向かうW7系だ。2024年3月16日、いよいよ乗客を乗せたW7系が敦賀へと走りだそうとしている。これにより、金沢~敦賀間の所要時間はおよそ30分短縮される。  今回は、2月1日に行われた試乗会で撮影した車窓の様子と、新幹線開業でどれほど利便性が向上するか解説する。

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