連載
開業まで、あと1月!北陸新幹線金沢~敦賀の見どころとは?
大河ドラマで盛り上がるたけふへ
福井駅を出た列車は次に越前たけふに停車した。今回開業する区間で唯一の新幹線単独駅だ。逆にほかの5駅は在来線の駅に併設されている。
駅前には「道の駅 越前たけふ」があるほか、在来線武生までのバスも運行される予定だ。このバスは、ホテルや開館したばかりの「大河ドラマ館」に停車する。武生は現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」の主人公、紫式部が京都以外で唯一暮らしたことのある街だ。最新の鉄道で歴史を感じる旅をするのも良いだろう。
終着敦賀へ到着
越前たけふを出ると、開業区間で最も長い新北陸トンネルに入る。長さは約20kmもあるが、およそ5分で駆け抜ける。なお、在来線で使われている北陸トンネルは、携帯の電波が「au」しかつながらなかったが、新幹線ではすべてのキャリアで繋がるようになった。
列車は最後のトンネル、深山(みやま)トンネルを抜けると敦賀市内に入り、車窓右手に若狭湾を望むことができる。この辺りは、国道8号バイパスをまたぐために高い位置に線路が建設されており、敦賀駅自体もビルにして7階相当の高さに列車が停車する。
さて、敦賀駅での在来線の乗り換えについて。大阪へ向かう特急は新幹線の直下にあるが、乗り換え改札を抜けて2フロア分の移動が必要で、想定では最高8分必要と考えられている。そこで階段やエレベーターに近い号車を指定することをお勧めする。写真を参考にしていただきたい。
また、在来線への乗り換えはさらに所用時間がかかる。乗り換え時間は通常でも最低10分ほど見ておいたほうが良いだろう。
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所要時間、開業でどう変わる?
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