連載

日本一高い場所にある空港 松本空港

【連載】ニッポンの空港

文:柏博幸
X Facebook LINE
周辺に雄大な山が連なり、ターミナルの三角屋根が目印。
周辺に雄大な山が連なり、ターミナルの三角屋根が目印。2020年からRNP-AR進入方式を導入。また2021年8月より運用時間を19時まで延長し、18時台に神戸便が増便された。

周辺のスカイパークも見どころ

 松本盆地の中央に設置され、日本で最も標高の高い空港(657.5m)として知られている。四方を山々に囲まれているため、地理的制約によりILSは設置されていないが、2020年7月からRNP-AR進入方式が導入され、就航率の向上が図られた。
 定期便の乗り入れはフジドリームエアラインズ(FDA)の1社だが、ジェイエアも共同運航と夏季期間便を運航する。三角屋根が特徴の旅客ターミナルは、その部分が見事な吹き抜けとなっていて、下から見上げると非常に印象深い。2013年に撮影された三谷幸喜監督・脚本のテレビドラマ「大空港2013」はこのターミナルを舞台としており、館内の様子をもれなく楽しめる。
 滑走路周辺は「信州スカイパーク」として整備された大規模な公園で、季節の自然とともに飛行機ウォッチングを楽しむ人たちが絶えない。

松本空港 DATA

松本空港 DATAMMJ/RJAF

標高:657.5m
面積:59ha
運用時間:8:30-19:00
滑走路:RWY18/36(2,000×45m)
着陸回数:2018年度 3千2百回(国内3千百回・国際22回) 2019年度 3千3百回(国内3千3百回・国際29回) 2020年度 3千回(国内)
乗降客数:2018年度 13万7千人(国内13万6千人・国際千3百人) 2019年度 15万7千人(国内15万5千人・国際千9百人) 2020年度 7万5千人(国内)
就航会社:FDA、JAL(夏季のみ)
ターミナルビル、貨物施設の運用会社:松本空港ターミナルビル株式会社
拠点を置く航空会社、航空機保有の組織:長野県消防防災航空隊、長野県警察航空隊、信州ドクターヘリ
公的機関:国土交通省東京航空局松本空港出張所
所在地:長野県松本市・塩尻市
供用開始日:1965年7月16日
種別:地方管理空港
設置管理者:長野県

※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。

【連載】ニッポンの空港

関連キーワードもチェック!