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エアバス、PW1100G搭載のA321XLR初号機を引き渡し。ウィズエアー・UKに
2024年10月に引き渡されたCFM LEAP-1A搭載モデルに続き、PW1100Gを搭載したA321XLRが初めてデリバリー。ウィズエアーのイギリスの子会社、ウィズエアー・UKが運航する。

エアバスは5月20日、プラット・アンド・ホイットニー製のギヤード・ターボファン(GTF)エンジン、PW1100G-JMを搭載したA321XLRを、初めて航空会社に引き渡した。
A321XLRは、エアバスA321neoの超長距離モデル。胴体下部、主脚の後方にリアセンタータンク(RCT)と呼ばれる大型の追加燃料タンクを装備したことで、通常の長距離モデルであるA321LRよりも航続距離がさらに伸び、8,700kmをノンストップで飛行可能となった。A321XLRのエンジンは今回初めて引き渡されたPW1100G-JMのほか、CFMインターナショナル製のLEAP-1Aも選択できるが、LEAP-1A搭載機は先行して2024年10月30日に初号機がイベリア航空へ引き渡されていた。
PW1100G-JMを搭載したA321XLRの初号機を受領したのは、ハンガリーを拠点とするLCC、ウィズエアー。イギリスやアブダビ、マルタにも子会社を置く同社は、グループ向けに合計47機のA321XLRを発注している。初号機は登録記号の「G-XLRA」が表す通りイギリス籍となり、同地を拠点とするウィズエアー・UKが運航。座席数はモノクラス239席となっている。
G-XLRAは5月23日、ロンドン(ガトウィック)からギリシャのアテネへ向かうフライトでデビューを果たし、今後はガトウィックとサウジアラビアのジェッダを結ぶ路線などにも投入される計画。なおフリートをエアバスA320ファミリーで統一しているウィズエアーは現在、同ファミリーを230機以上運航しているが、今後はさらに295機を受領する予定だ。
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