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丸紅出資のKarbonMROが事業開始。マレーシアのスバン空港内ハンガーで式典
2023年に日本の丸紅とマレーシア企業が出資して設立され、航空機の重整備・エンジン整備・解体事業を展開するKarbonMRO Services Sdn Bhd。5月8日、マレーシアのスバン空港で行なわれた華々しいセレモニーで、ついにその事業をスタートさせた。

KarbonMRO Services Sdn Bhd(KarbonMRO)は5月8日、マレーシア・スバンにあるスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港の格納庫において、事業の立ち上げを記念する式典を開催した。
KarbonMROは、丸紅と、航空整備士訓練や航空機整備を手がけるマレーシアのD’viation Solutions Sdn Bhd(DSSB)が出資して、2023年に設立された企業。丸紅のアフターマーケット市場のノウハウ、DSSBの人材開発の機能といった、両社の強みを活かした独立系のMROとして、ビジネスジェットの重整備、エアバスA320ファミリーやボーイング737シリーズの重整備と機体解体、エンジン解体事業に参入する計画を打ち出していた。
セレモニーが開かれた、スバン空港のSkypark RACにある格納庫施設を改装し、同時に2機のナローボディを整備可能。マレーシア当局からA320、737双方の整備について認可を得ている。
また、Karbon Engine Service(KES)として展開するエンジン・メンテナンス事業のための施設は、エンジンメンテナンスを一貫し行なえることで、KarbonMROの整備事業の付加価値となることを測る。このKESの施設も、同じくマレーシア当局からCFM56の整備について認可を得ており、最大6機のエンジンを同時収容できる。
マレーシアのスバン空港は拡張整備によって、今後、東南アジアの航空産業の一大集積地となる見込み。マレーシアや同地域にとっては、経済成長や雇用創出などへの期待はもちろんのこと、東南アジアの重整備需要は大きく成長し、併せて解体需要も高まると見込まれている。ここに強力なMROプロバイダーを構え、東南アジアのMROサービスにおけるマレーシアの地位向上と、将来的にはリーダーを担う国となることを目指していく。


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