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ANA初の北欧路線、ストックホルム線就航。羽田空港で深夜の記念式典

ANAが同社初の北欧路線となる羽田=ストックホルム線に新規就航。31日の就航記念式典はスウェーデンに縁のあるタレントやオリンピック選手らも登壇し、華やかに執り行なわれた。

文:佐藤眞博 写真:佐藤眞博
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ストックホルム行きがスポットを離れる直前、機体をバックに記念撮影。深夜にもかかわらず多くのスタッフが見送りに参加した。

 ANAは1月31日、北欧のスウェーデンへ直行する、羽田=ストックホルム線を週3往復で開設した。深夜時間帯の出発に合わせ、前日となる30日夜に羽田空港第2ターミナルの国際線施設で就航記念式典が開かれ、搭乗口付近ではスウェーデン大使館から乗客へ軽食が振る舞われた。

 ストックホルム線は、2024年12月のミラノ線を皮切りに順次開設となる、欧州3路線の第2弾。当初は2020年の開設を予定していたが、コロナ禍の影響で延期となっていた。2月12日には3路線目のイスタンブール線が就航し、ANAの欧州内就航地は8か国9地点へと拡大する。

 ストックホルム行きNH221便が出発する73番搭乗口では、就航記念式典を開催。ANAの平澤寿一専務は、今回開設するストックホルム線が初の北欧路線になることをアピールし、「日本とスウェーデンの交流がさらに発展するよう尽力してまいります」とあいさつした。

 特別ゲストして招かれたストックホルム出身のタレントLiLiCoさんは、スウェーデン語でやや親しげな「こんにちは」にあたる「ヘイヘーイ!」とあいさつ。これまでは日本からスウェーデンへの直行便があるのかと聞かれるたび、「周りの国に負けちゃった感じ」がしていたことを明かし、今日から「直行便あります!」と言えるのがほんとにうれしいと喜びを隠さない。

 その後、ANAの社員アスリートでスウェーデンの女子アイスホッケーチーム「リンシェーピングホッケークラブ」所属の床 泰留可(とこ はるか)選手もトークに合流。「スウェーデンでは日本のJリーグのように各地にチームがあるので、地域全体でアイスホッケーを応援しているのを感じる」と、スウェーデンのアイスホッケー人気を紹介した。

セレモニーで乗客へ向けてあいさつするANAの平澤寿一専務。新路線が羽田空港発着のため、全国各地からの乗り継ぎ利便性をアピール。
ANA社員アスリートの床泰留可選手(左)とLiLiCoさんのトークは、話の進め方やテンポの良さが、まるでラジオ放送を聴いているかのように引き込まれる。
ANAの平澤寿一専務(中央右)、ヴィクトリア・リー駐日スウェーデン大使(中央左)、RiRiCoさん(右から2人目)ほか、6名によるテープカットが執り行なわれた。
ANAから搭乗客へプレゼントされた搭乗記念品。タンブラーやノートなど実用的なものがうれしい。スウェーデン大使館からのプレゼントも別に用意されていた。

 初便に投入されたのは、ボーイング787-8のJA814A。ビジネスクラス32席、プレミアムエコノミー14席、エコノミークラス138席の3クラス184席が備わった長距離国際線仕様の機体だ。搭乗率9割となる166名の乗客を乗せたJA814Aは、0時28分に73番スポットを出発。C滑走路のRWY34Rから同49分に離陸し、一路ストックホルムへと向かった。

羽田=ストックホルム線スケジュール(2025年1月31日~/火・金・日運航)
NH221便:羽田(00時30分)発→ストックホルム(06時20分)着
NH222便:ストックホルム(09時35分)発→羽田(翌07時20分)着

ゲートの上部には、ストックホルム線の開設を知らせる記念ボードを設置。新規就航を知らなかった乗客も、おめでたい雰囲気を感じている様子がみられた。
搭乗口の改札を抜けた先では、地上係員らが乗客1人ひとりへ笑顔でプレゼントを手渡した。
プッシュバックののち、ストックホルムへ向けて出発したNH221便。ANAカラーのブルーのペンライトを振り、初便の旅立ちを見送った。
ANAが同社初の北欧路線となる羽田=ストックホルム線に新規就航。31日の就航記念式典はスウェーデンに縁のあるタレントやオリンピック選手らも登壇し、華やかに執り行なわれた。

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