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ANAのエアバスA380「FLYING HONU」と綱引き。成田空港で空の日イベント

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ノーズギアにトーバーを取り付け、そこに約100mの長い綱が括られている。

 その綱引きであるが、例年は約70mの綱を航空機に3本取り付け、先に子供だけが引き、続いて保護者も参加して引くスタイルで行なわれていた。つまり最終的には参加者(約300名)が、1機を一斉に引いていたのである。

 しかし今年はノーズギアのみに約100mの綱を1本のみ取り付け、175名前後が引くスタイル。世界最大の旅客機であるA380を、例年よりも少ない人数で引くことになったのだ。ちなみに、例年と同じく2度の綱引きが行なわれるが、今回は先頭と最後方を入れ替えて、2度とも親子が一緒に引く方式となった。綱が長くなったこともあり、遠くでしか参加できなかった人がいないようにするための配慮だ。

 2度とも同じ人が引いているのだが、1度目はほんの少し動いたか動かなかった程度の“微動”という状態。しかし、2度目は参加者も力の入れ具合が変わったのか、はっきりと動いた。その距離は約20m。大きなFLYING HONUに勝った(?)参加者からは歓声があがり、喜びと達成感が入り交じったような表情が見られた。

Aチーム174名が一斉に綱引く。一度目は「ピクッ」程度の動きとなった。
参加者の位置を入れ替えて行なわれた二度目。整備士を始めスタッフの応援も後押しとなり、約20mを動かすことに成功した。

ANAハンガーイベントではフードローダー搭乗などの体験

 このあと、ANAのハンガーイベントでは、空港で働く車としてコンテナなどの運搬や航空機を牽引するトーイングトラクター、冬季に除雪・防除氷に活躍する「エレファント・ミュー」を展示。コンテナ運搬用のトーイングトラクターは座席での記念撮影もOKだった。

 また、機内食などを積み降ろしするフードローダーの搭乗体験も実施。航空機のドアの高さまで伸ばしたあとには、安全な距離をとったうえでドアも開けられていた。成田空港のA滑走路を広く眺めることができたであろう、これまた抜群のロケーションでの体験だ。

 このほか、ペンライトを使ったマーシャリング体験、顔出しパネルや子供用制服を着用しての記念撮影ブースなども設けられ、綱引きとはまた違った角度から航空業界の面白さに触れることができるイベントとなっていた。

防除氷剤の散布などに利用される「エレファント・ミュー」を見上げる親子。
フードローダーに子供たちが乗り込み、実際に上げ下げ。
この高さでA滑走路方面を眺望できるといううれしい体験だ。
ペンライトをパドルに見立てたマーシャラー体験コーナー。
顔出しパネルや制服着用体験などの撮影コーナー。コンテナ牽引用のトーイングトラクターは座席に乗っての撮影も可能だった。
成田空港の空の日イベントではすっかりおなじみとなった“ジェット機との綱引き”。成田市制70周年のアニバサリーイヤーとなる2024年は、ANAのエアバスA380「FLYING HONU」が対戦相手を務めた。

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