特集/本誌より

最後の出発便を記録した! 「R2-D2 ANA JET」のゲットエアボーン(2025年8月6日 羽田空港にて)

2026年6月をもって終了することが発表された「ANA STAR WARS PROJECT」。2機が現役であった特別塗装機のうち、ボーイング787-9「R2-D2 ANA JET」が通常塗装へと戻されることになった。最後の出発便は8月6日発のNH102便、ワシントンD.C.行き。明日7日に羽田に帰ってくると、いよいよ見納めになる。深澤 明カメラマンのレポート。

文:深澤 明 写真:深澤 明
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営業便として最後の離陸シーン。翌8月6日の15時20分(定刻)にはNH101便として羽田へ戻ってくる予定だ。さあ、みんなで出迎えよう!

「R2-D2 ANA JET」 を愛したファンたちへ

発表当初、最終便は8月5日のNH217便、羽田発ミュンヘン行きとのことだった

ミュンヘン行きなら第2ターミナルから出発する

その時間、2タミの展望デッキは開いていない

そんな状況でもなんとか撮影するのがプロフェッショナルというもの!!

と内心闘志を燃やしていた

ところが、
「便が変更になりました」と連絡が入り
8月6日のNH102便ワシントンD.C.行きになった

変更の理由は
「告知からラストフライトまでの時間を確保するため。機材不具合ではありません」
とのこと

R2-D2 ANA JETのファンを考慮した
なんともANAさんらしい理由だなぁと思った

昼前に飛ぶ便

多くのファンに惜しまれながら
出発シーンをあらゆる場所から
撮影したり見送ることができそうだ

まずは第3ターミナルの展望デッキへ行ってみた

108番スポットに駐機していたので
ちょっとノーズ部分が被ってしまったが
証拠写真程度に撮影をした

(ひとつ手前の110番スポットなら全体をバッチリ撮れたのになぁ)
おっと、心の声がモロに…

やっぱり、ゲットエアボーンを狙いたい!

3タミの展望デッキの南側では
多くの人たちが出発の時を待っている

ここでプッシュバック、お手振り、タキシングの流れを追うのもアリだが
やはり羽田空港を離れる瞬間
つまり、ゲットエアボーンを撮りたいので
第2ターミナルの展望デッキへと急いだ

同じく2タミの展望デッキの南側にも
R2-D2 ANA JETの離陸シーンを狙おうと
多くの人たちが集まっている

その人混みの中で撮るのはちょっと苦手なので
それよりも手前側に陣取った

10:35 ブロックアウト
10:53 RWY16L 離陸
(搭乗者は190名+幼児1名)

ラインナップのあとは、そのままローリングテイクオフしたので
なんとも、あっさりと飛んでいってしまったなという印象だったが
あくまでも定期便なのでいつも通りなのが当たり前

2015年10月からおよそ10年にわたり世界中の空を駆け巡り
多くの人たちを魅了してきた R2-D2 ANA JET

この機体、ボーイング787-9型機のJA873Aは
定期便終了後に重整備を実施して
ANAの通常塗装となって再び世界中の空へ
飛ぶことになる

先だって発表されたボーイング787-9用の新シート
THE Room FX が搭載される日もいずれやってくるだろう

「ありがとう! そしてこれからもよろしく!!」

そんな想いでR2-D2 ANA JETを見送った

C滑走路(RWY16L)からローリングテイクオフ。羽田発の定期便として最後の離陸滑走開始。
AIRDOのロコンジェットとのすれ違いも、これはこれでいい記録になるかもしれない。
いよいよゲットエアボーン。10年間我々を楽しませてくれてありがとう。
2026年6月をもって終了することが発表された「ANA STAR WARS PROJECT」。2機が現役であった特別塗装機のうち、ボーイング787-9「R2-D2 ANA JET」が通常塗装へと戻されることになった。最後の出発便は8月6日発のNH102便、ワシントンD.C.行き。明日7日に羽田に帰ってくると、いよいよ見納めになる。深澤 明カメラマンのレポート。

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