特集/本誌よりPR
セントレアとヒコーキ写真の美しいシンクロ 〜航空写真家・深澤 明を魅了した撮影地としての中部国際空港〜
開港当初から、中部国際空港(株)と月刊エアラインが共催してきた「セントレアフォトコンテスト」も第20回。今年も7月18日(金)を応募締切日として作品の募集を開始した。「今年こそは!」と意気込む皆さん、あるいは「セントレアでの撮影経験は浅いから…」と自信がない皆さんも、こんなにも素晴らしいシャッターチャンスの宝庫で、ぜひ満足のゆく作品を撮って送って欲しい。たとえば、航空写真家・深澤明ならこう撮る!

Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/1600 f8 ISO200

Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S + Z TELECONVERTER TC-1.4x(840mm) 1/800 f11 ISO400
深澤 明カメラマンの 「飛行機写真撮影セミナー in セントレア」 開催決定!(参加無料/事前申込制)
開催日 5月31日(土)
※申込締切は5月24日(土)。抽選で選ばれた方には、同26日(月)までにご案内いたします。
会場 セントレアターミナル内特別待合室
※当日は座学のみで、撮影実習は行ないません。
セミナー概要
●初級編(10時30分~/60分程度 ※初級のみオンライン配信あり)
「飛行機写真のはじめ方 ~機体を“かっこよく”撮る基本~」 定員30名
●中級編(13時00分~/90分程度)
「光と構図で差をつける ~“作品”としての飛行機写真へ~」 定員25名
●上級編(16時00分~/90分程度)
「空と機体のドラマを写す ~プロの視点で見る一枚の設計~」 定員25名

目次
滑走路に向かって延びていく、日本で唯一の展望デッキを味方に!
セントレアのスカイデッキには、“日本の空港の展望デッキの中で唯一”と言っていい特徴がある。
それは滑走路に向かって垂直方向に延びているため、滑走路との距離を自在に調整し立ち位置を決められる点だ。滑走路と平行方向のポジショニング幅は狭いものの、デッキ先端部分へと向かえば滑走路までの距離は約300mと近い。タッチダウンやエアボーンの瞬間も狙いやすい。
国内線側・国際線側ともに、L字形状に展開されているスポットに対してターミナルビル側のスポット列には横方向から、スカイデッキに沿ったスポットには正面方向からレンズを向けることができ、太陽の位置にかかわらず、さまざまなシャッターチャンスが転がっている。
ちなみに今や全国区となったワイヤーフェンスを日本で初めて導入したのが、ここセントレアであった。しかも唯一、ワイヤーフェンスにレンズを突っ込んでも許される空港である。
海上空港、スカイデッキ撮影の包容力

Nikon Z9 NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(48mm) 1/640 f8 ISO100

Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/400 f8 ISO500

Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(230mm) 1/20 f8 ISO100 ND8フィルター使用

Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(155mm) 1/13 f10 ISO100 ND8フィルター使用
セントレアだけの被写体。異次元の迫力、747LCFを狙え!
日本で唯一、ボーイング747LCFドリームリフターを撮影できる空港でもあるセントレア。
747LCFとは大型の貨物機で、中部地区で製造されているボーイング787の翼や胴体の一部を米国サウスカロライナ州にあるボーイングの工場まで輸送するのが任務だ。運よく離着陸のタイミングに遭遇すれば超ラッキーだし、Flightradar24のアプリで動向をチェックすれば到着時刻などもある程度はわかる。ベースが747ジャンボということもあり、タッチダウンやエアボーンシーンの迫力は他を圧倒している。
駐機場所はランプエリアの最南端だが、あえてエプロン照明の電柱を入れ込んで絵作りするなど、前向きにアングル探しをしていくとかなり面白い。部品の搭載シーンなどもシャッターチャンスだ。
独特の形状で滑走路に接近、747LCFにもここまで迫れる!

Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/500 f8 ISO400

Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm) 1/400 f8 ISO100
きらめく海と人工構造物、対岸にも広がるセントレアだけの絵作り

Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(140mm) 1/800 f8 ISO200

常滑の街の海岸から。さらに、高台からの遠望も楽しい!
空港の対岸、セントレア大橋を渡った常滑市街地にもセントレア側を見渡せる撮影ポイントがいくつかある。
一番近いのが「常滑りんくうビーチ」だ。白浜のビーチで、遊泳エリアやBBQエリアなどヒコーキ写真愛好家のみならず、多くの人々が訪れる人気スポットである。この辺りには「りんくう緑地展望広場」があり、海沿いのアングル探しも面白い。
また、常滑市大谷高砂にある「高砂山公園」にはやや高いアングルからセントレアを一望できる展望台があり、日中はもとより日没前後なども美しい光景が広がる。
そして今回、特にご紹介したいのが本宮山。標高86メートルの高台に鎮座する樽水本宮神社(たるみほんぐうじんじゃ)と展望台を有している。海上空港としてのセントレアを、まさに一望できるおすすめスポットなのだ。

Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/1000 f8 ISO200

Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm) 1/800 f8 ISO200
日中が曇天でも希望は捨てず、遠征ならば、ぜひ1泊して欲しい。
ターミナルビルのスカイデッキにせよ、対岸の撮影ポイントにせよ、基本的にはレンズを西へ向けることが多いセントレア。つまり夕暮れ時にこそ、ドラマティックな空に出逢えるチャンスの多い空港であるといっても過言ではない。
そのため、たとえ日中が曇天でも西側の雲に切れ間があれば、天使の梯子が出現したり、美しい薄暮になる可能性がある。1日として同じ光景にあらず。常に期待感を持って夕暮れ時を迎えることができる。
また、遠征に来る方はできれば1泊していただけると、出逢いの瞬間の頻度が増えること間違いなし。遠征組だからこその新鮮な視点と感性で美しく切り撮っていただきたい。きっとセントレア撮影の底知れぬ魅力を感じるはずだ。そして気がつけば、季節を変えて訪れたくなる。そんな空港の仲間入りをしているに違いない。
異なる表情で魅せる、日没から夜のドラマ

Nikon Z9 NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 1/400 f8 ISO800

Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(300mm) 1/500 f8 ISO200

Nikon Z9 NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S(300mm) 1/125 f8 ISO6400