航空旅行

JAL&ANA、パリ線エコノミークラスのサービス解説

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機材は787、個人用モニターで『航空旅行』が読める

 続いてANAのパリ線です。ANAも羽田から毎日、ボーイング787-9で運航しています。エコノミークラスのシートは背もたれが薄いスリム型で、シートピッチは約86cmと、JALと同様に足元のスペースは広く確保されています。今や生活に欠かせなくなったスマートフォンの充電も、各席に電源コンセントとUSBポートを装備しているので、バッテリー切れの心配もありません。
 個人用モニターは9インチで、やはり数多くのプログラムを、日本語で楽しむことができます。24時間世界のホットなニュースを配信している「CNN International」、プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグなど世界の有名スポーツイベントをライブ中継している「Sport24」、そして「NHKワールド プレミアム」の3つの衛星テレビを視聴できるのも特長です。「Sport24」はパリオリンピックの放映権も持っているので、機内でも観戦できるかもしれません。
 また、小誌としておすすめしたいのが、電子書籍が楽しめる「eライブラリ」です。「eライブラリ」には機内誌はもちろん、雑誌、漫画など数多くの読み物が用意されているのですが、なんとこの中に『航空旅行』もあります。『航空旅行』は、“読めば飛行機に乗って旅をしたくなる”がコンセプトですが、実際に空の上で読む小誌もおすすめです。なお、弊社、イカロス出版からは「月刊エアライン」、「エアステージ」、そしてムック本から「エアライン制服図鑑1951-2023」、「Boeing747 vs AIRBUS A380」もラインナップしています。

ANA_787_9_seat
パリ線に投入されているボーイング787-9のエコノミークラスも、シートピッチは約86cmでクラス最大級のゆとりがあります。座席下には電源コンセント、最前列を除き、フットレストもついています。
Photo:Akira Fukazawa
ANA_monitor
個人用モニターは9インチで、多種多様なプログラムをオンデマンドで楽しめますが、電子書籍の「eライブラリ」では『航空旅行』もラインナップしています。モニターの下には充電に使えるUSBポートもあります。
Photo:Akira Fukazawa

髙山シェフ監修の特別機内食は普通に食べてみたい

 機内食は2回提供されます。7〜8月メニューの1食目は「鶏てりやき丼」か「赤ワインで煮込んだハッシュドビーフ」のいずれかからの選択です。パリ到着前の機内食も2種類から選ぶことができ、こちらは「鮭の彩りご飯」か「トマトペンネとチキンのクリームソース」になります。1食目にはパンとミックスサラダもつきますが、東京(羽田・成田)発のパンは、上空でも“もっちり感”を味わえるANAオリジナルの特製、サラダは環境への意識も高く、機内食の調理時に発生する残渣を堆肥にリサイクルし、その堆肥を活用して育ったやわらかで苦味が少なく、栄養価も高いソフトケールがミックスサラダの中に入っています。
 なお、ANAもワンランク上の有料機内食サービスを用意しています。こちらは1食あたり2,500円で、和食のメインは「牛肉和風デミグラス煮」、洋食は「シーフードのソテー パエリア仕立て」です。
 またANAで注目したいのが、「entre nous」でオーナーシェフ、「ランディス台北 Paris 1930 de Hideki Takayama」でカリナリーディレクターを務めるほか、”料理のオリンピック” と称されるボキューズ・ドール国際料理コンクール アジアパシフィック大会において、二度の優勝を収めた髙山英紀氏が監修するヴィーガン・ベジタリアン・グルテンフリーの機内食です。これらの特別機内食は、健康や宗教上の理由で選ばれるのが一般的ですが、普通に“食べてみたい”と思えるメニューになっているので、申し込んでみるのもいいと思います。髙山シェフのメニューの詳細はANAのホームページからご確認ください。
 ちなみに小誌として注目したい特別機内食はもう一つあり、それは「シーフードのお食事(SFML)」です。メインディッシュは「サーモンのソテー 黒胡椒風味 豆と穀物入りオルゾパスタ」なのですが、ホームページに掲載されている写真は、サーモンの存在感もあり、とても美味しそうです。
 さて、いよいよオリンピック開幕です!応援に行かれる皆さま、ぜひ機内で英気を養って、選手の皆さんに大きな声援を届けてきてください!

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羽田〜パリ線のエコノミークラスでは2回、機内食サービスがあり、パリ到着前の2食目も、メインディシュを選ぶことができます。
Photo:ANA webサイト
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ANAは、パンが自家製なのも自慢です。“もっちり感”のあるこのパンは、羽田・成田発での提供です。
Photo:ANA
kale
ANAでは、2008年から機内食調理時に出た食品残渣を100%リサイクルし、堆肥や飼料として活用してきましたが、それを自社で有効活用する”循環型”の取り組みとして、調理残渣由来の堆肥を使用して育てたケールをエコノミークラスで提供されるミックスサラダに加えています。
Photo:ANA
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ヴィーガン、ベジタリアン、グルテンフリー、低糖質、低脂肪、低カロリー、低塩の特別機内食は、髙山英紀シェフの監修です。特に食事の制限がなくても、選んでみたくなるメニューになっています。
Photo:ANA webサイト
パリオリンピック、開会式に先駆けてサッカーと7人制ラグビーが始まりましたね。 サッカー男子はパラグアイに5-0で大勝しました!幸先のいいスタートです。 先日は、エールフランス航空のサービスに注目しましたが、今回はJALとANAのエコノミークラスを解説しましょう。 パリまでは14時間以上の長いフライトですが、これを読んで少しでも快適な時間を機内で過ごしていただければと思います。

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