ハノイからひと足延ばして。手仕事の村「バッチャン」で陶磁器を探す旅~旅のヒントBOOKより

こんにちは! 旅のヒントBOOK編集部です。
旅のヒントBOOKは主に現地在住者やその地のリピーターを著者に迎え、大切な友人を案内したいスポットを厳選してご紹介するガイドブックシリーズです。
現在、50を超える国と地域がラインナップしています。
さらに、このシリーズから派生した海外関連のさまざまな書籍を製作しています。
今回はベトナム・ハノイ在住で、『食と雑貨をめぐる旅 悠久の都ハノイへ 最新版』の著者である竹森美佳さんの現地レポートをお届けします。
古都ハノイから陶磁器の里バッチャンへ
ハノイはベトナムの首都でありながら、どこか懐かしさを感じさせる街です。旧市街には古い家々が軒を連ね、街を歩けば、ベトナム独自の文化に加え、中国やフランスの影響も感じられます。そんなハノイの魅力は、街の中だけではありません。少し郊外へ足を延ばすと、昔から続くものづくりの風景に出会うことができます。ハノイから車で約40分、陶磁器の里として知られるバッチャン村です。
工房や登り窯も見学できる
バッチャン村では、村人の約9割が陶器づくりに携わっているといわれ、村のあちこちに大小さまざまな工房やお店が並んでいます。器や皿などの日常使いの食器から、大きな壺まで、種類の豊富さに驚かされます。お店の奥が工房になっていることも多く、お願いすると見学させてもらえることも。若い職人から熟練の職人まで、静かに黙々と、一つひとつ器を仕上げていく姿は必見です。
また、村にはかつて使われていた「妊婦窯」と呼ばれる大きな登り窯も保存されており、見学することができます。
バッチャン焼きで近年人気を集めているのが、電子レンジや食洗機にも対応した「ニューバッチャン」と呼ばれる陶磁器です。手描きならではの温かな風合いに、ベトナムらしい鮮やかな色使い。どこか繊細さも感じられる器は、日々の食卓を彩ってくれそうです。
市場で掘り出し物を探そう
さらに村には、陶磁器が所狭しと並ぶ市場もあります。日常使いの器から小さなお土産まで、種類はさまざま。まるで蚤の市を歩いているような感覚で、たくさんの器を眺めながら歩く時間も楽しみの一つ。値段交渉ができるお店もあるので、店の人とのやりとりを楽しみながら、旅の思い出になる一品を選んでみてはいかがでしょうか。
職人の仕事を眺め、器を手に取り、ゆっくりと品物を選ぶ。そんな時間を楽しめるのも、バッチャン村の魅力です。店先に並ぶ色とりどりの器を眺め、工房で職人の手仕事に触れる――。
バッチャン村では、完成した陶磁器だけでなく、それが生まれる風景にも出会えます。ハノイからの小さな旅で、ベトナムの手仕事を感じてみてください。
竹森美佳 / Mika Takemori
埼玉県生まれ。JICA青年海外協力隊として渡越後、ベトナムに魅了され移住。ハノイ市を拠点に少数民族の布をとりいれた洋服や手仕事をいかしたアクセサリーをつくる洋服&ライフスタイル雑貨ブランド「ante(アンテ)」を主宰。在越10年以上。アジア工芸社ベトナム代表。
Webサイト:アジア工芸社ベトナム

旅のヒントBOOK『食と雑貨をめぐる旅 悠久の都ハノイへ 最新版』竹森美佳 著
ハノイ在住で、特にベトナムの雑貨や手仕事にくわしい著者が、おすすめの見どころや飲食店、ショップを厳選紹介。ベトナム料理やハーブ、刺繍などの手仕事文化などもわかりやすく解説します。さらに、陶磁器の里バッチャン村や少数民族が暮らすサパ、幻想的な風景が広がるハロン湾といったハノイから足を延ばして訪れたい人気スポットの情報も網羅。
A5判/144ページ/定価1,870円(税込)
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