航空旅行

ニュージーランド航空「ビジネス・プレミア・ラックス」という選択

2026年5月より、同社の成田=オークランド線にすべてのキャビンを一新した新内装のボーイング787-9が就航した。
最大の注目は、ビジネスクラス「ビジネス・プレミア」のキャビン最前列4席にのみ設けられた特別シート「ビジネス・プレミア・ラックス」だ。
国際線フライトという“非日常”を満喫するには、まさにうってつけの空間である。

文:桑田英彦 Text by Hidehiko Kuwata 写真:桑田英彦 Photo by Hidehiko Kuwata
X Facebook LINE
business Luxe
まるで小さなプライベート・スイートのような「ビジネス・プレミア・ラックス」のゆったりとしたコンパートメント。

扉の先は完全なプライベート空間

 「ビジネス・プレミア・ラックス」に着席すると、まずそのスペースの広さに驚く。前方に座席がないキャビン最前列の強みを活かし、足元が非常に広く設計されている。座席は1-2-1の配列で全席が直接通路にアクセスできるヘリンボーン(斜め配置)レイアウト。2列目以降に並ぶ通常の「ビジネス・プレミア」との最大の違いは、コンパートメント空間のゆとりに加え、完全にクローズできるスライディング・ドアを備えている点だ。扉を閉めた瞬間、そこはまるで小さなプライベート・スイートに変わる。

 シート幅は20.5インチを確保しており、24インチの4K対応大型タッチスクリーンが正面に設置されている。USB-A、USB-C(最大60Wの急速充電対応)、AC電源ソケット、ワイヤレス充電パッドと接続環境も万全だ。エンターテインメントシステムはBluetooth接続に対応しており、自分のワイヤレスヘッドフォンやイヤフォンをペアリングして使用することも可能だ。

空の上で同行者と対面ディナーも可能

 もう一つ、一般的なビジネスクラスでは滅多にお目にかかれない特筆すべき機能を紹介しよう。実はオットマン(足置き)がゲスト用シートとしても機能する設計になっており、同行者を招いて向かい合わせで食事を楽しめる「コンパニオン・ダイニング」という設定が可能になっている。これはカップルや家族、友人などと搭乗する際には特別な体験となるだろう。

 また、長距離フライトでの睡眠の質を大きく左右するのが寝具だ。フルフラットベッドには低反発(メモリーフォーム)のマットレス、心地よい羽毛の枕、そして軽くて柔らかいデュべ(掛け布団)が用意され、客室乗務員がベッドメイクを行なって上質な睡眠環境を整えてくれる。

 「ビジネス・プレミア・ラックス」の極上空間に身を委ねれば、フライトの疲れを感じることなく、万全のコンディションでニュージーランドへと降り立つことができるはずだ。

companion dining
オットマン(足置き)をゲスト用シートにして、2人で向き合える「コンパニオン・ダイニング」のセッテイングにした「ビジネス・プレミア・ラックス」。
NZ787_9
ニュージーランドのオークランド国際空港に駐機するボーイング787-9。新内装が施されたV4機材は、成田=オークランド線にデイリーで就航している。

ニュージーランド航空、HOT TOPICS!

chef
機内食を監修するオークランドにあるレストラン「ONSLOW」のオーナーシェフ、ジョシュ・エメット氏。

10月からジョシュ・エメット氏が機内食を監修

 ニュージーランド航空は、ニュージーランドを代表するシェフ、ジョシュ・エメット氏を新たな機内食メニューを開発する「カリナリー・アンバサダー」として迎え入れた。エメット氏は、世界的に有名なセレブリティシェフ、ゴードン・ラムゼイ氏のもとでキャリアを積むなか、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスの3つのレストランでミシュランの星を獲得したニュージーランド人シェフだ。

 現在はオークランドの中心部にある高級モダンレストラン「オンスロウ(ONSLOW)」のオーナーシェフで、ニュージーランド産の厳選された食材をクラシックかつ現代的な技術で仕上げた料理を提供している。エメット氏監修の機内食は、10月より「ビジネス・プレミア」の機内で順次提供開始予定だ。

menu
メインコースの人気メニュー「天然鹿のサーロイン」。鹿の背中のロース部分で、非常に柔らかく高級な部位。