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地元から成田空港の担い手を。芝山町とスプリング・ジャパンが2026年度「インターナショナルジュニアカレッジ」開催

スプリング・ジャパンと芝山町は、国際空港を抱える地域的特色を活かした人材育成を目的に、2026年度「インターナショナルジュニアカレッジ」を開校した。「空港の見えないお仕事」をテーマに掲げ、機内食工場見学などの体験を取り入れた全3回のプログラムを通じて、英語や中国語、そして航空業界に触れる機会を創出する。

文:多和田新也(編集部) 写真:多和田新也(編集部)
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スプリング・ジャパンと芝山町が4年目となる「インターナショナルジュニアカレッジ」を開催。

 スプリング・ジャパンと芝山町は、国際空港を抱える地域的特色を活かした人材育成を目的に、7月20日より「インターナショナルジュニアカレッジ」を開校した。

 芝山町子ども会育成協議会が主催する取り組みにスプリング・ジャパンが協力しているもの。子供たちの自主性や自立性などを育むと同時に、成田空港を拠点とする航空業界が将来の選択肢の一つとなることを目的に、2023年度より開催している。芝山町の子供を対象に、スプリング・ジャパンの客室乗務員が講師となり、英語や中国語の一般会話や航空にまつわる語学レッスンを行なう。

 2025年度には文部科学省が主催する、社会貢献活動の一環として青少年の体験活動に関する優れた取り組みを行なった企業を表彰する制度「いーたいけんアワード(青少年の体験活動推進企業表彰)」の奨励賞を受賞した。現役の客室乗務員による講習会での事前学習から、AEDを使用した救命救急や車いすの体験、モックアップを使用した客室乗務員体験など、空港を有する地域ならではの特色を活かした一体的な講座内容で実施したことが高く評価された。

会場となった「空飛ぶ学び舎ラボ」。

 インターナショナルジュニアカレッジでは、幼児(年長)から小学1年生を対象とした「プレスクールコースコース」、小学2~3年生の「初級コース」、小学4~5年生の「中級コース」、小学6年生から中学生までの「上級コース」の4クラスに分かれて実施される。

 第1回は7月20日に開催され、開校式と語学レッスンが行なわれた。英語や中国語でのあいさつや自己紹介のほか、空港でのチェックイン、保安検査、入国審査、手荷物搭降載やディスパッチャーといった「空港の見えないお仕事」にまつわる単語や会話をクラス別に学習した。

 2026年度の新しい点として、機内食の調理や搭載サービス業務を行なうゲートグルメジャパンの協力を得て、普段は見ることのできない機内食工場の見学や、機内食の試食体験を取り入れたことが挙げられる。これにより、現場を体感できるようになり、航空業界を五感で学ぶより深い体験価値を提供する。

 第2回は10月25日に体験学習とハロウィンイベントが予定されている。プレスクールコースコースと初級コースは、航空科学博物館と空飛ぶ学び舎ラボにおいて、英語や中国語での機内サービスロールプレイングおよび機内食の試食体験を行なう。中級コースと上級コースは、ゲートグルメジャパンと空飛ぶ学び舎ラボにおいて、工場見学を行なう。

 第3回は12月6日に体験学習と閉講式が予定されている。ここでは第2回と内容が入れ替えとなり、プレスクールコースコースと初級コースがゲートグルメジャパンでの工場見学を行ない、中級コースと上級コースが航空科学博物館などでの機内サービスロールプレイングと機内食試食を行なう。

プレスクールコース(写真上段)と初級コース(写真下段)。簡単な英語と中国語を学んだあと、その言葉を利用した双六、ビンゴゲームやカルタなど遊びの要素を加えて学べる内容。
中級コース(写真上段)と上級コース(写真下段)。中級コースではチェックインカウンターをイメージした会話の練習も。上級コースでは専門用語の表現も含まれている。
芝山町子ども会育成協議会 会長の今関美恵子氏(左)と、スプリング・ジャパン株式会社 客室部 部長の安蒜良江氏(右)。

 開校式では、芝山町子ども会育成協議会の今関美恵子会長があいさつ。イベントのために多くの人が協力していることを説明し、子供たちに向けて「いろいろな人が協力してくれている。何かあったときには、きちんと感謝の気持ちが伝えられる人間になっていただきたい」、「自分だけではなくて、ほかの人の力を借りながら成長しているんだなっていうことを噛み締めながら、よい大人になっていただけたら」と言葉をかけた。

 芝山町は空港に近い地域であるにもかかわらず、空港へ就業する町民が少ないという課題がある。さらに、空港の機能強化に伴う移転問題などにより、町外へ出てしまう人が多く、子供の数も減少している。そのため、この取り組みを通じて子供たちに地元の仕事へ興味を持ってもらい、将来的に地域に残って働くきっかけにしたいという思いがあり、このような取り組みが進められている。

 スプリング・ジャパンの安蒜良江 客室部長は、受講生に向けてメッセージを送った。何日もかけて教材づくりや現場への足運びを行なって準備してきたと話し、「失敗を恐れない、怖がらない」「なんでも話してみるということが大切」と呼び掛けた。

 今回のイベントには14名の客室乗務員が参加しているが、これらは初回から携わっているメンバーを中心に、英語が得意な人財や中国語人財などを調整して選抜されたメンバーだという。教員の課程を経ている人や、自身も子を持つ客室乗務員も選ばれており、コミュニケーションもスムーズなものだった。

 実際の授業では、プレスクールコースや初級コースではビンゴゲームやカルタ、双六など、遊びの要素を加えた内容であるのに対して、中級コースや上級コースは、実際に空港でやりとりされる会話の模擬や、空港の仕事を英語や中国語で学ぶ内容であるなど、より実践的な内容となっている。あいさつのなかで過去に参加した子供たちに挙手を求めたところ、3分の2程度はリピーターであり、続けて参加することでステップアップしていける。翻って、今年で4回目となるこのインターナショナルジュニアカレッジの継続的な開催が、その意義や効果をより高めるとも言えるだろう。